気仙沼のがれき焼却が終了11月15日 19時39分
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東日本大震災の被災地、気仙沼市では、津波などで発生したがれきの焼却処理が、15日で終了し、今月中にすべてのがれき処理が終わる見通しです。
気仙沼市の階上地区では、県が設置した処理施設で去年12月からがれきの焼却作業が行われてきました。この施設では、これまでに市内で発生した可燃がれきおよそ7万2000トンの処理を終え、15日で焼却作業が終了することになりました。
施設では、およそ420人ががれきの選別作業などにあたっていてベルトコンベアを流れるがれきから燃やせない石などを取り除く作業をしていました。
気仙沼市で行われるがれきの焼却処理は終了し、今月中に燃えないがれきなどを含めたがれきの処理がすべて終わる見通しです。
気仙沼市のがれき処理を委託された建設会社で作る共同企業体の責任者は「焼却処理が終わることになり、まずはほっとしている。気仙沼の復興のためにこれからも取り組んできたい」と話していました。
一方で、がれき処理を請け負っている業者によりますと気仙沼市では、およそ1800人ががれき処理に携わっているということですが、処理作業の終了とともに再就職を希望する人たちへの支援が課題となっています。
がれきの選別作業をしていた気仙沼市の56歳の女性は「大変な仕事だが、地元のためと思いこれまで頑張ってきた。焼却処理が一段落しほっとしている。一方で生活のために新たな仕事を探しているが、年齢的にもなかなか自分の希望にあった仕事が見つからない」と話していました。