WindowsXPのレジストリの編集
One Point
レジストリを編集するとWindows XPが使いやすくなるがその操作には危険が伴うので
自己責任
で行なって下さい。操作の前にシステムの復元ポイントを作成しておくと安心だ。
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レジストリとは
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レジストリエディタを起動するには
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タスクバーのボタンの幅を短くするには
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スタートメニューのサブメニューの表示を速くするには
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システムを大容量メモリに最適化するには
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パソコンの使用者名を変更するには
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不要になったDLLファイルをメモリから自動的に削除するには
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「〜
へのショートカット
」を表示しないようにするには
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応答がないソフトを自動的に終了させるには
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Internet Explorerの表示速度を高速化するには
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Windowsの終了時に「最近使ったファイル」の履歴を削除するには
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Windowsの終了(シャットダウン)の時間を速くするには
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「共有ドキュメント」フォルダを隠すには
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コンピュータの使用者名(組織名)を変更するには
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レジストリとは
レジストリは、Windowsのあらゆる設定情報を集中管理しているデータベースである。レジストリを編集するとWindowsを使いやすいようにカスタマイズすることができる。
しかし、操作を間違えると危険を伴うので慎重にせねばならない。自己責任で実行してください。
レジストリエディタを起動するには
スタートメニューの【ファイル名を指定して実行】をクリック⇒《ファイル名を指定して実行》画面で「名前」欄に「regedit」と入力する。「Windows」キーを押しながら「R」キーを押しても《ファイル名を指定して実行》画面が出る。
【OK】ボタンをクリックすると《レジストリエディタ》画面が表示される。
タスクバーのボタンの幅を短くするには
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_CURRENT_USER⇒Control Panel⇒Desktop⇒WindowsMetrics
「WindowsMetrics」を右クリック⇒【新規】を選択⇒【文字列値】をクリック⇒右枠に「新しい値#1」という名前の新しいエントリーが作成される。
新しいエントリーに「MinWidth」と入力する。
新規作成したエントリー「MinWidth」をダブルクリック⇒《文字列の編集》画面の「値のデータ」欄に半角で例えば「-1000」と入力⇒【OK】。
再起動する。
スタートメニューのサブメニューの表示を速くするには
初期設定では、「スタート」メニューを開き「すべてのプログラム」にマウスポインターを当てたとき、ワンテンポ遅れてサブメニューが表示されるようになっている。次の設定をすれば待ち時間なしで表示されるようになる。
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_CURRENT_USER⇒Control Panel⇒Desktopをクリック。
右の枠の中から「MenuShowDelay」を探す⇒データが「400」になっていたら「1」に変更するために次へ進む。
「MenuShowDelay」をダブルクリック⇒《文字列の編集》画面で表示されている「400」を「1」に修正する⇒【OK】。
備考: 元に戻したいときは、「1」を「400」に修正する。
再起動する。
システムを大容量メモリに最適化するには
128MB以上のメモリを搭載している場合、レジストリを変更することによってパソコンの動作をある程度速くすることができる。
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_LOCAL_MACHINE⇒SYSTEM⇒CurrentControlSet⇒Control⇒SessionManager⇒MemoryManagementをクリック。
右の枠の中から「DisablePagingExecutive」をダブルクリック⇒《DWORD値の編集》画面で「16進」を選択⇒データを「1」に変更する。
右の枠の中から「LargeSystemCache」をダブルクリック⇒《DWORD値の編集》画面で「16進」を選択⇒データを「1」に変更する。
右の枠の中から「IoPageLockLimit」をダブルクリック⇒《DWORD値の編集》画面で「16進」を選択⇒データを「10000」に変更する。
備考: 「10進」を選択した場合は、「65536」と入力する。
再起動する。
パソコンの使用者名を変更するには
【マイコンピュータ】を右クリック⇒【プロパティ】をクリック⇒《システムのプロパティ》画面の【全般】タブを開くと「使用者」の名前が表示されるようになっている。
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_LOCAL_MACHINE⇒Software⇒Microsoft⇒Windows NT⇒CurrentVersionをクリック。
右の枠の中の「RegisteredOwner」をダブルクリック⇒《文字列の編集》画面の「値のデータ」欄に使用者の名前を入力⇒【OK】。
備考: 「RegisteredOrganization」をダブルクリックして会社名、組織名などを
変更することもできる。
備考: 名前を入力していないと「user」と表示される。
再起動する。
不要になったDLLファイルをメモリから自動的に削除するには
Windows上で実行していたプログラムは、終了してもそのプログラムが使っていたDLLファイルはメモリから削除されない。プログラム終了後に、強制的に削除するとメモリを効率よく利用できる。
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_LOCAL_MACHINE⇒SOFTWARE⇒Microsoft⇒Windows⇒CurrentVersion⇒Explorer。
「Explorer」キーを選択した状態で【編集】メニュー⇒【新規】⇒【キー】をクリック⇒「新規キー」ができる。
「新規キー」に「AlwaysUnloadDLL」と入力する。
右枠の【(既定)】をダブルクリック⇒《文字列の編集》画面が出る⇒「値のデータ」欄に「1」と入力⇒【OK】。
再起動する。
「〜
へのショートカット
」を表示しないようにするには
デスクトップに作成したショートカットには 「〜
へのショートカット
」という名前が付けられる。
「〜
へのショートカット
」という文字列を最初から付けないようにすることができる。
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_LOCAL_USER⇒Software⇒Microsoft⇒Windows⇒CurrentVersion⇒Explorer。
右枠の【Link】をダブルクリック⇒《バイナリ値の編集》画面が出る⇒「値のデータ」欄には「0000」が入力されている⇒「0」キーを7回押す⇒【OK】。
【Link】エントリがない場合
【編集】メニュー⇒【新規】⇒【バイナリ値】をクリック⇒「新規キー」ができる⇒「新規キー」に「Link」と入力する。
再起動する。
応答がないソフトを自動的に終了させるには
パソコンに負担がかかりすぎると、ソフトが「応答なし」の状態、いわゆる「フリーズ」することがある。応答しなくなったソフトを自動的に終了させることができる。
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_CURRENT_USER⇒ControlPanel⇒Desktop。
右枠の【AutoEndTasks】をダブルクリック⇒《バイナリ値の編集》画面が出る⇒「値のデータ」欄には「1」を入力⇒【OK】。
再起動する。
Internet Explorerの表示速度を高速化するには
IEでは、Webサイトからデータやファイルをダウンロードするとき、一度にダウンロードできるファイル数を制限している。このためブロードバンド回線を使用している場合は、本来の帯域を十分に生かすことができない。下記の方法で一度にダウンロードできるファイル数を増やすと、表示速度が速くなる。
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_CURRENT_USER⇒Software⇒Microsoft⇒Windows⇒CurrentVersion⇒Internet Settings。
備考:「データ」欄の「(16)」は、設定変更後の数値である。
MaxConnectionsPer1_0Serverの設定
右枠の【MaxConnectionsPer1_0Server】をダブルクリック⇒《DWORD値の編集》画面が出る。
「値の名前」を確認⇒「値のデータ」欄に「16」と入力⇒「表記」で「10進」を選択⇒【OK】。
「値のデータ」は、回線に応じて下記の推奨値を参考にして設定すること。
回線の種類
推奨値
光回線
6〜16
ADSL回線
4〜16
CATV回線
4〜16
ISDN回線
2〜6
アナログ回線
2〜4
MaxConnectionsPerServerの設定
次に、右枠の【MaxConnectionsPerServer】をダブルクリック⇒《DWORD値の編集》画面が出る。
「値の名前」を確認⇒「値のデータ」欄に「16」と入力⇒「表記」で「10進」を選択⇒【OK】。
「値のデータ」は、回線に応じて上表の推奨値を参考にして設定すること。
再起動する。
Windowsの終了時に「最近使ったファイル」の履歴を削除するには
スタートメニューの「最近使ったファイル」に残っているファイルを利用しない場合は、Windowsを終了するときに自動で削除することができる。
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_CURRENT_USER⇒Software⇒Microsoft⇒Windows⇒CurrentVersion⇒Policies⇒Explorer
【編集】メニュー⇒【新規】⇒「新しい値#1」というエントリーが表示される。
「新しい値#1」を右クリック⇒【名前の変更】⇒「ClearRecentDocsOnExit」と入力⇒「Enter」キーを押す。
「ClearRecentDocsOnExit」をダブルクリックすると《DWORD値の編集》画面が出る。
「値のデータ」欄に「1」と入力⇒【OK】。
備考: 元に戻すには、「値のデータ」欄に「0」と入力⇒【OK】。
再起動する。
Windowsの終了(シャットダウン)の時間を速くするには
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_LOCAL_MACHINE⇒SYSTEM⇒CurrentControlSet⇒Controlをダブルクリックすると次の画面が出る。
備考:図は、設定変更したものである。
右枠の【WaitToKillServiceTimeout】をダブルクリック⇒《文字列の編集》画面が出る。
「値のデータ」欄に「4000」と入力⇒【OK】。
備考:初期値は「20000」である。これを「3000〜5000」位に設定変更する。
再起動する。
「共有ドキュメント」フォルダを隠すには
マイコンピュータを開くと「このコンピュータに保管されているファイル」の欄に 「共有ドキュメント」フォルダが表示されている。このフォルダを非表示にすることができる。
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_CURRENT_USER⇒Software⇒Microsoft⇒Windows⇒CurrentVersion⇒Policies⇒Explorer
「Explorer」を右クリック⇒【新規】⇒「新しい値#1」というエントリーが表示される。
「新しい値#1」を右クリック⇒【名前の変更】⇒「NoSharedDocuments」と入力⇒「Enter」キーを押す。
「NoSharedDocuments」をダブルクリックすると《DWORD値の編集》画面が出る。
「値のデータ」欄に「1」と入力⇒【OK】。
備考: 元に戻すには、「値のデータ」欄に「0」と入力⇒【OK】。
再起動する。
マイコンピュータを開くと「このコンピュータに保管されているファイル」の欄が非表示となる。
コンピュータの使用者名(組織名)を変更するには
《システムのプロパティ》画面に表示される使用者名や組織名は、通常コンピュータのセットアップ時に設定する。これらの情報を変更するにはレジストリを操作する必要がある。
復元ポイントを作成する。
レジストリエディタを起動する。
《レジストリエディタ》画面の左枠で以下の順にキーをたどる。
HKEY_LOCAL_MACHINE⇒SOFTWARE⇒Microsoft⇒WindowsNT⇒CurrentVersion
右枠の【RegisteredOwner】(組織名を変える場合は【RegisteredOrganization】)をダブルクリック⇒《文字列の編集》画面が出る。
「値のデータ」欄に新しい使用者名(組織名)を入力する(漢字も可)⇒【OK】。
再起動する。
「WindowsXP応用」へ戻る。