2013年11月16日09時08分
埼玉県深谷市で10日、マツダ車が自動ブレーキ試乗会で衝突した事故で、車は当時、衝突の危険を察知すると自動ブレーキがかかる機能(SCBS)が作動しない時速37キロで走行していたことが捜査関係者らへの取材でわかった。県警は、事故は車の構造上の問題でなく、運転ミスによるものとの見方を強めている。
衝突事故は自動車販売店の駐車場で、男性客と従業員がSUV(スポーツ用多目的車)「CX―5」のSCBSを体験中に起きた。2人は重軽傷を負った。
捜査関係者によると、当時の走行状態が記録された車載計器を解析した結果、時速は37キロに達し、ブレーキを踏んだ形跡もなかった。市街地での利用を想定したSCBSは時速30キロを超えると作動しないといい、県警は、運転した男性客がアクセルを踏み込んだため、事故が起きた可能性が高いとみて調べている。
試乗会では、車を約7メートル先のマットに向けて走らせて直前で止まる予定だったが、車はマットを倒してさらに前方の金網に衝突した。
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朝日新聞社会部
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