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八甲田噴火時の避難指示基準了承
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八甲田噴火時の避難や入山規制について検討する「八甲田山火山防災協議会」は11日、県庁内で3回目の会議を開いた。大岳周辺に温泉やホテルなどがある青森市側が、噴火警報に応じた具体的な防災対応案を説明。最大でホテルなど7施設に避難指示を発令する案などを示し、出席者が了解した。
北八甲田で火山性地震が増えていることを受け県が9月に発足させた同協議会は、大岳と地獄沼で噴火や泥流、噴石飛散などが発生した場合の対策を協議している。
青森市が示した対応案によると、大岳については火口から半径2〜4キロが危険とされた場合、同4キロ以内にある酸ケ湯温泉や八甲田ホテル、ホテル城ケ倉、八甲田ロープウェーなど7施設に避難指示を発令。北八甲田の山岳スキーコースも全てのルートを閉鎖する−としている。
地獄沼については、火口から半径200メートルが危険とされた段階で、圏内の八甲田ホテルと東北大学植物園に避難指示を発令。酸ケ湯温泉、酸ケ湯キャンプ場にも避難準備情報を出す。
同協議会によると、温泉側など施設関係者には、これまでに2度説明会を開き、対応案などを説明。同市危機管理課の担当者は「市としても直接説明し、各施設には一定の理解をしてもらった。今後は避難者の収容施設などを具体的に決めていく必要がある」と語った。
八甲田の活動に関し、火山噴火予知連絡会は10月、(1)火山性地震は7月下旬以降、回数が若干減少し、規模も小さくなっている(2)山麓部で6月に初めて深部低周波地震を観測−などの結果を示し、「引き続き今後の火山活動の推移に注意」との見解を公表している。
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