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2013年11月7日(木) 東奥日報 ニュース



■ 県内初の爆弾テロ実動訓練/弘前

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爆弾テロを想定した訓練で、防護服を着て負傷者役を救助する消防隊員=7日午前11時40分ごろ、弘前市の克雪トレーニングセンター前
 
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簡易除染・応急救護訓練エリアで、寒さ対策の毛布にくるまる大勢の負傷者役=7日午後0時半ごろ、弘前市の県武道館
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 放射性物質を含む爆弾によるテロで多数の死傷者が出たと想定し、国と県、弘前市などは7日、同市を中心に国民保護法に基づく訓練を行い、関係56機関の約1100人が、万一の事態への対処法を確認した。

 テロなどに備える同法に基づく実動訓練は本県では初開催。イベント開催中の弘前運動公園で「ダーティボム」と呼ばれる放射性物質含有の爆弾が爆発し、約300人が被災したとの想定で実施した。

 同公園の克雪トレーニングセンター前で、「ボンッ」という爆発音と白煙が上がるとともに訓練開始。サイレンを鳴らした消防車や救急車が駆け付け、防護服を着た消防隊員らが放射線量や化学兵器、生物兵器などを簡易検知し、ダーティボムが使われたと判断。放射線危険区域などを設定した。

 現場に横たわる約40人の負傷者を、消防・救急隊員らが負傷程度などを見極めながら救出。隣接する県武道館では、負傷者らのけがの程度などを医療関係者らが評価して治療の優先度を判断。放射性物質を簡易除染したり、救護措置を施して重傷者などを医療機関に搬送した。被災者の救助後には、自衛隊が現場を除染した。

 青森空港では、内部被ばくが強く疑われる患者2人を、千葉県の放射線医学総合研究所に空路で搬送する想定で訓練。参加者らは、ヘリ搬送されてきた患者の容体を安定させる医療処置などを行った後、患者を航空自衛隊輸送機に搬入した。

 訓練では、本県が寒冷地であることを考慮し、被災者に毛布を配ったり、応急救護所を屋内に設定するという工夫をした。

 訓練の最後は、首相官邸と県弘前合同庁舎を結んだテレビ会議を開き、現地の状況を国側に伝えるなどした。終了後の記者会見で、三村申吾知事は「寒さが厳しい本県の地域特性に合わせた訓練が実施できた」、葛西憲之市長は「今後も(訓練の)成果を積み重ねて、万が一の事態に備えていく必要を強く感じている」と述べた。

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