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【千葉】外国人客取り込みを 東京五輪にらみ千葉市、官民で協議会
二〇二〇年の東京五輪・パラリンピック大会をにらみ、千葉市は十四日、市内の民間企業、団体とともに外国人旅行者の誘客を進める協議会を立ち上げた。訪日旅行者が増えているマレーシアなど東南アジアからの観光客をターゲットに、土産品開発などを進める。 (砂上麻子) 東京五輪に向け、今後は訪日する外国人観光客の増加が見込まれている。成田空港や羽田空港に近い立地を生かし、官民のノウハウを取り入れて観光需要を取り込む狙いがある。「千葉市海外インバウンドツーリズム推進協議会」と名付け、市のほか千葉銀行やイオン、ホテルスプリングス幕張など二十団体が参加した。 十四日にホテルスプリングス幕張で開かれた初会合では、ビザ発給要件が緩和された東南アジアからの観光客増加が報告され、マレーシアなど東南アジアからの観光客をターゲットに活動を進めることになった。今後は、マレーシアで現地住民の訪日観光のニーズを調査し、土産品のほか千葉市内の観光ルート開発も進める。 マレーシアは六割ほどがイスラム教徒で、同ホテルもハラール(豚肉などを禁じたイスラム教の戒律)の対応を進めている。初会合では、ハラール食の弁当も提供され、参加者が試食した。 イスラム教徒向け食品などを「ハラール認証」として認定するNPO法人日本アジアハラール協会(千葉市花見川区)のサイード・アクター理事が講演し、千葉市がハラールビジネスを推進する「ハラールハブ」を目指すよう呼びかけた。 アクター理事は講演で「ハラールは高速道路のようなインフラと同じ。取り組んでもらえば、観光客も来やすくなる」とも語った。 PR情報
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