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環境NGOが日本に「特別化石賞」
11月16日 5時2分

ポーランドで開かれている地球温暖化対策を話し合う国連の会議、COP19で、これまでより数値が大幅に低い温室効果ガスの削減目標を決めた日本に対し、交渉に後ろ向きだとして、環境NGOのグループから「特別化石賞」が贈られました。

「化石賞」は世界各国のおよそ850の環境NGOで作るグループが、「最も交渉に後ろ向きな対応をした」と判断した国や地域に皮肉を込めて、COPの会期中、毎日贈っています。
このグループが日本時間の15日午後、COP19の会場で会見を開き、2020年までに温室効果ガスを2005年と比べて3.8%削減するとした新たな目標を決めた日本に対し、「化石賞」よりさらに交渉に後ろ向きだとされる「特別化石賞」を贈ることを発表しました。
理由について、このグループは、日本の削減目標の数値が1990年と比べて25%削減するというこれまでの目標より大幅に低くなったうえ、1990年より排出量が増加する目標で交渉に悪影響を与えるおそれがあるためだとしています。
日本には、ここ数年開かれたCOPで毎回「化石賞」が贈られていますが、会期中に「特別化石賞」が贈られたのは初めてです。
これについて日本政府は、「新しい目標について中身が正確に伝わっていないと思われるので、理解を得られるよう説明に努めていきたい」と話しています。
今回のCOPでは、オーストラリアやポーランドなどにも「化石賞」が贈られています。

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