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銃撃事件 暴力団員2人に無罪11月15日 22時9分
福岡県中間市で建設会社の社長を銃撃して大けがをさせたとして、殺人未遂などの罪に問われている指定暴力団・工藤会系の暴力団員2人に対して、福岡地方裁判所小倉支部は「2人の犯行と認めるには疑問が残る」として無罪を言い渡しました。
北九州市に本部を置く工藤会系の暴力団員、福田伸也被告(39)と藤野義光被告(36)は、去年1月、福岡県中間市で当時建設会社の社長だった男性を拳銃で撃って大けがをさせたとして、殺人未遂などの罪に問われました。
事件翌日、福田被告が自宅近くに捨てたごみ袋から、拳銃の薬きょうや銃撃の痕が残った衣服などが見つかり、裁判で、検察側は犯行に使われたものだとして福田被告に無期懲役、藤野被告に懲役20年を求刑したのに対し、弁護側は「事件の数か月前に遊び半分で発砲した際のもので事件とは関係ない」として、無罪を主張していました。
15日の判決で福岡地方裁判所小倉支部の大泉一夫裁判長は、「薬きょうや衣服は、事件の際に使われたという可能性を示しているにすぎず、2人の犯行と認めるには疑問が残る」としていずれも無罪を言い渡しました。
この裁判は裁判員裁判の対象でしたが、裁判所は「裁判員の生活の平穏が著しく侵害されるおそれがある」として、裁判官だけで審理を行いました。
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