千葉・野田の廃油精製施設で爆発 2人死亡11月15日 23時12分
15日夕方、千葉県野田市にある廃油を精製している施設で爆発火災があり、従業員の男性2人が死亡したほか、16人がけがをしました。
15日午後4時ごろ、野田市二ツ塚の廃油を精製している「エバークリーン千葉リサイクルセンター」で爆発火災が起き、施設の屋根や壁が吹き飛んだほか、周辺の建物の窓ガラスなども割れました。
警察によりますと、この爆発火災で、いずれも従業員で野田市の増田一夫さん(52)と埼玉県越谷市の飯田賢治さん(50)の2人が死亡しました。
また、従業員13人がけがをし、このうち2人が大けがをしたほか、施設の近くにある別の会社の工場などにいた3人もけがをしたということです。
施設では、エンジンオイルの廃油などからリサイクル燃料を精製する作業が行われていて、会社によりますと、廃油の蒸留施設のうち「マイクロセパレーター」と呼ばれる細かい不純物を取り除く遠心分離器の付近から煙が出たため、従業員が緊急停止の操作を行ったところ、爆発が起きたということです。
警察と消防は現場検証を行うなどして原因を調べるとともに、作業の安全管理に問題がなかったか調べることにしています。
また、野田市と隣接する流山市や柏市では、広い範囲で爆発音を聞いたり、振動を感じたという連絡が相次いだということで、警察や消防が被害の状況を調べています。
エバークリーンとは
「エバークリーン」のホームページによりますと、エバークリーンは東京・千代田区に本社があり、今回爆発のあった千葉県野田市の施設のほかに、神奈川県と岩手県、それに滋賀県に支店を持っています。
従業員は全国で380人余りいて、廃棄された油の収集運搬やリサイクル、それに一般廃棄物の収集運搬などを行っているということです。
また、千葉県によりますと、「エバークリーン千葉リサイクルセンター」は平成21年11月に産業廃棄物の中間処理施設として操業の許可を受けているということです。
この施設では汚泥の処理も行っていましたが、去年、放射性物質が含まれたおよそ500トンの汚泥を許可を受けずに埼玉県に移したとして、元に戻すよう埼玉県から指導を受けています。
環境省によりますと、元に戻された汚泥の一部は今もこの施設の敷地内で保管されていましたが、爆発があった建物からは離れているため影響はないとみられるということです。
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