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朝鮮通信使 友好の懸け橋 平和公園一帯 17日行列再現

13年11月15日

 NPO法人「NGOひろしま」は17日午後0時半から、広島市中区の平和記念公園一帯で朝鮮通信使の行列を再現する。

 在日本大韓民国青年会県地方本部のメンバーたち約50人が、江戸期の華麗な外交使節団を演じながら練り歩く。広島国際会議場前を出発。原爆慰霊碑に花を手向け、韓国人原爆犠牲者慰霊碑などを巡る。これに先立って、午前11時半には同会議場前で伝統打楽器を演奏する「サムルノリ」も披露する。

 同法人は、通信使の渡航ルートなどの世界文化遺産化を目指す。日韓関係が冷え込む中、理解を深めるために企画した。

 14日夕、東区の広島韓国会館で行列の楽器パートを練習した。同地方本部の宋達典(ソンタルジョン)会長(29)は「小さい力であっても、友好の懸け橋になりたい」と話す。

 17日は市民団体などが同会議場一帯で「国際交流・協力の日」を開く。通信使行列のほか、観光スポットを英語で案内する方法を学ぶ講座や、国際問題を問うクイズラリーなど34の体験型プログラムがある。各国料理の屋台も並ぶ。広島平和文化センター国際交流・協力課Tel082(242)8879。(永里真弓、新山京子)

(2013年11月15日朝刊掲載)


 

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