コメ産地偽装:三瀧商事が解散 三重・四日市
毎日新聞 2013年10月11日 21時07分(最終更新 10月11日 21時13分)
三重県四日市市の米穀販売会社「三瀧(みたき)商事」などによるコメの産地偽装で、同社と関連会社「ミタキライス」は11日、会社を解散し、清算手続きに入ると発表した。解散理由について「食品への信頼性を揺るがせる重大な事態を引き起こしてしまったことを重く受け止めた」とし、10日の臨時株主総会で解散決議した。
三瀧商事などは加工用米を主食用米と表示したり、外国産米を国産米と表示したりして販売したとして、農林水産省と県から今月4日に行政指導を受けた。両社は11日に発表した文書で、消費者や取引先、関係者に謝罪したうえで、今後は国や県の指示・勧告に従い、会社の清算業務を適正に遂行するとしている。
民間信用調査会社によると、三瀧商事は1877(明治10)年創業。売上高は80億円(2012年3月期)で、地元の優良企業だった。服部洋子社長(74)は1979年にミタキライス社長に就任、96年から三瀧商事の社長を兼任している。服部社長は7日、文書で自身の進退についても近く報告するなどと発表した。【岡正勝】