できごと「本当に嫌なら抵抗するはず」裁判官の誤った“思い込み”…性犯罪の無罪判決「検証本」出版へ 大阪弁護士会+(1/3ページ)(2013.11.15 20:18

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「本当に嫌なら抵抗するはず」裁判官の誤った“思い込み”…性犯罪の無罪判決「検証本」出版へ 大阪弁護士会

2013.11.15 20:18 (1/3ページ)westピックアップ
主な性犯罪の無罪判決

主な性犯罪の無罪判決

 強姦など性犯罪事件の無罪判決について、大阪弁護士会が来春にも、被害者の立場で検証した書籍を全国の弁護士会で初めて出版する。検証の結果、多くの無罪判決は、恐怖で抵抗できないケースがあるのに、裁判官が「本当に嫌なら抵抗するはず」という誤った“思い込み”から被害者供述の信用性を否定し、無罪を宣告していると分析。「裁判所の認定は性犯罪被害の実態と乖離(かいり)している」と批判する。一方、専門家からは「冤罪(えんざい)を防ぐため、供述に頼らない立証が必要だ」との声も上がる。

抵抗なければ「不自然」

 性犯罪の法令見直しや被害者支援を国に求める決議を近畿弁護士会連合会が平成21年11月に採択したのを受け、大阪弁護士会は、22年4月に性暴力被害検討プロジェクトチーム(PT)を設置。無罪判決の検証を進めてきた。

 PTは昨年9月にシンポジウムを開き、14~24年に最高裁などで言い渡された性犯罪の無罪判決など約20件の分析結果を紹介。大半は、「性的暴行を受けた」と供述する被害者が回避行動や抵抗をしていない点の評価が焦点だった。

被害者への「理解」足りない

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