14日午後3時半ごろ、諏訪郡富士見町富士見の入笠(にゅうかさ)山(1955メートル)の山腹にある山荘「入笠小屋」が燃えている―と、近くに住む人から119番通報があった。茅野署などによると、木造2階建ての本館と、渡り廊下でつながる別館、近くにあった小屋1軒を全焼し、約5時間後に消えた。けが人はなかった。
出火当時、山荘の経営に携わる60代女性がいたが逃げて無事だった。宿泊客はいなかった。同署は屋内から出火したとみて、15日、実況見分する。
近くで工事をしていた40代男性によると、午後3時半ごろ、煙に気付いて駆け付けたところ、本館2階から火が出ていた。すぐ燃え広がり、別館に延焼したという。山小屋を知る人によると、本館の客室から火が出ており、調理場は離れていた。現場は、高山植物が自生する入笠湿原のそば。放水用の水が取りにくく、消火作業は難航した。