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千葉・野田の廃油精製施設で爆発 2人心肺停止17人けが
11月15日 19時40分

千葉県野田市にある廃油を精製している施設で爆発を伴った火災があり、警察によりますと、従業員など17人がけがをして病院に搬送され、このうち施設内にいた従業員の男性2人が心肺停止の状態になっているということです。

15日午後4時15分ごろ、野田市二ツ塚の廃油を精製している「エバークリーン千葉リサイクルセンター」で爆発を伴った火災が起き、施設の屋根や壁が吹き飛んだほか、周辺の建物の窓ガラスなども割れました。
警察によりますと、この爆発で、従業員など17人がけがをして病院に搬送され、このうち施設内にいた従業員の男性2人が心肺停止の状態になっているということです。
警察によりますと、当時、施設内には4人の従業員がいて爆発したのはエンジンオイルの廃油のタンクだということです。
また、野田市によりますと爆発音や衝撃波を感じたという市民は施設の周囲、数百メートルの範囲に及んでいるということで、警察や消防が被害の状況などを調べています。
施設の隣に住む78歳の女性によりますと、「ものすごい爆発音が聞こえ、窓の外を見たら、もくもくと黒い煙が上がっていた。自宅の窓が割れて窓枠が外れ、障子も壊れた。私と主人にけがはなかったが、大変怖い思いをした」と話していました。
野田市消防本部は隣接する埼玉県や茨城県の消防にも応援を要請したということです。

担当者「謝罪したい」

東京・千代田区にあるエバークリーンの本社の担当者は、「施設ではエンジンオイルの廃油などを精製してリサイクル燃料を作っていた。これらには引火性があり、一般的には危険を伴うが、20年以上前から廃油の処理をしてきてこのような事故は起きておらず、安全への配慮は行ってきたつもりだ。周囲の建物に被害を出し、けが人もいるようで、地域の方には大変申し訳なく、謝罪したい」と述べました。

エバークリーンとは

「エバークリーン」のホームページによりますと、エバークリーンは東京・千代田区に本社があり、今回爆発のあった千葉県野田市の施設のほかに、神奈川県と岩手県、それに滋賀県に支店を持っています。
従業員は全国で380人余りいて、廃棄された油の収集運搬やリサイクル、それに一般廃棄物の収集運搬などを行っているということです。
また、千葉県によりますと「エバークリーン千葉リサイクルセンター」は平成21年11月に産業廃棄物の中間処理施設として操業の許可を受けているということです。
この施設では汚泥の処理も行っていましたが、去年、放射性物質が含まれたおよそ500トンの汚泥を許可を受けずに埼玉県に移したとして元に戻すよう埼玉県から指導を受けています。
環境省によりますと、元に戻された汚泥の一部は今もこの施設の敷地内で保管されていましたが、爆発があった建物からは離れているため影響はないとみられるということです。

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