今年5月に軽度の心筋梗塞のため舞台「おのれナポレオン」上演中に降板を余儀なくされた女優の天海祐希(46)が来年3月、10か月ぶりに舞台復帰することが14日、分かった。3~5月に東京、大阪で上演される劇団☆新感線の新作「いのうえ歌舞伎『蒼の乱』」(中島かずき作、いのうえひでのり演出)で俳優・松山ケンイチ(28)と強力タッグを組む。
天海が舞台に帰ってくる。5月に軽度の心筋梗塞で人生初の舞台休演を経験。順調に回復し、映像は来年1月スタートのテレビ朝日系の連ドラ「緊急取調室」(木曜・後9時)への主演など、すでに完全復帰しているが、体調をさらに整え、10か月ぶりの舞台復帰を果たす。
劇団☆新感線の出演は「阿修羅城の瞳」(03年)、「薔薇とサムライ」(10年)と本作で3作目。映像ではあったが、舞台では松山と初タッグを組む。「蒼の乱」はさまざまな逸話が残る平将門をめぐる物語。平安時代を想定した架空の国を舞台に、業を背負った女とまっすぐな男が運命的に出会って国づくりの一歩を踏み出す展開だ。
歌や踊りのシーンもある天海は強く、美しい将門の妻「蒼真(そうま)」役で、松山は「将門小次郎」を演じる。「4年ぶりの新感線への出演となりますが『ヤッター!』としか言いようがない」と話す天海は、“松ケン”との共演についても「引っ張っていただきつつ、時に私も引っ張っていけたら」とはやる気持ちを抑え、意気込む。
松山は上京して初めて見た舞台が同劇団の「レッツゴー!忍法帖」(03年)。「東京にこんなに面白いものがあるのかと驚き、感動し、機会があったら絶対にやらせていただきたい」と長年の夢がかなった格好。
12年主演のNHK大河ドラマが「平清盛」だっただけに「何という巡り合わせなんだ、と驚きました。清盛で学んだことを生かし、精神的な強さを表現できれば」といい、「天海さんとは今回がっつり共演。圧倒的な存在感に負けないよう演じられればと思います」と役へのイメージを膨らませている。
[2013/11/15-06:03 スポーツ報知]