8日に肝臓がんで死去した歌手の島倉千代子さん(享年75歳)の葬儀・告別式が14日、東京・青山葬儀所で営まれ、歌手仲間やファンら約3000人が参列した。亡くなる3日前に最後の力を振り絞って自宅でレコーディングした新曲「からたちの小径(こみち)」が初披露された。歌い終えた直後の「素晴らしい時間をありがとう」という肉声も流され、参列者の涙を誘った。
弔辞を読んだのは、島倉さんが生前、妹のようにかわいがった演歌歌手の石川さゆり(55)。最初、小さく「ハァ」とため息をつくと、冒頭の「島倉さん…」から泣き声だった。
小学校1年生の時、地元・熊本で行われた島倉さんのステージを見て、歌手を目指した。1977年、初の紅白歌合戦のエンドロールの際も、島倉さんが横で手を握り「来年もここで歌うんだよ」と激励。仕事に厳しく、一緒の仕事があった際、本番の2時間前には楽屋で支度を済ませていたという。
この日、公開された島倉さんの最後の肉声を聞き「どんなことがあってもあきらめないという思い、すごいです」と感動した様子。「島倉さんの『しっかりしろ』という声が聞こえるようです」と声を振り絞っていた。
[2013/11/15-06:04 スポーツ報知]