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島倉千代子さん告別式、新曲で最後の別れ「素晴らしい時間をありがとう」

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お気に入りの写真が遺影として飾られた島倉千代子さんの祭壇

 8日に肝臓がんで死去した歌手の島倉千代子さん(享年75歳)の葬儀・告別式が14日、東京・青山葬儀所で営まれ、歌手仲間やファンら約3000人が参列した。亡くなる3日前に最後の力を振り絞って自宅でレコーディングした新曲「からたちの小径(こみち)」が初披露された。歌い終えた直後の「素晴らしい時間をありがとう」という肉声も流され、参列者の涙を誘った。

 島倉さんの魂の歌声が葬儀所を包み込んだ。亡くなる3日前に自宅のリビングに機材を持ち込み、作曲の南こうせつ(64)とともにレコーディングした「からたちの小径」(発売検討中)。震えるようなか細い声ながら、感情豊かに歌い上げた。執念の歌唱に、石川さゆりら参列者は涙を拭った。

島倉さんのひつぎを持つ(左から)走裕介、新沼謙治、細川たかし、舟木一夫

 同曲は来年の歌手生活60周年に向け準備していたもので、約1年前に島倉さんがこうせつに作曲を依頼。作詞は喜多條忠氏とこうせつが手掛けた。当初、今月15日がレコーディングの予定だったが、先月29日、島倉さんがこうせつに「その日まで待てない。すぐに声だけでも入れたい」と連絡し、急きょ今月5日に行われた。島倉さんは翌6日に再入院し帰らぬ人となった。

 レコーディング終了直後の肉声も流された。「人生の最後に素晴らしい、素晴らしい時間をありがとうございました」。息も絶え絶えに絞り出す声が壮絶なレコーディングを物語っていた。

 遺影は2011年1月28日に撮影された紫色の着物姿。最後のテレビ出演となった昨年大みそかのテレビ東京系「年忘れにっぽんの歌」でも着たお気に入りの着物で、ひつぎの中の島倉さんに掛けられた。

 祭壇はこの着物の襟合わせをイメージしたもので、淡い紫の「りんどう」など1万8000本の花があしらわれた。遺影とひつぎに向かって愛用の白いマイクが置かれ、99年に受章した紫綬褒章が飾られた。戒名は「寶しょう院千代歌愛大姉(ほうしょういんせんだいかわいだいし)」。「美しき日本の宝の人、千代(永久)に歌を愛する歌愛(かわい)い人」という意味だという。

 出棺の際にはヒット曲「人生いろいろ」が流れ、舟木一夫(68)や細川たかし(63)、新沼謙治(57)らがひつぎを運んだ。命尽きるまで歌い続けた島倉さんは、3000人の参列者が「人生いろいろ」を手拍子しながら口ずさむ中、天国へと旅立った。

 ◆島倉千代子さん最後の肉声

 「私の部屋の中にスタジオができて、それで私はできる限りの声で歌いました。自分の人生の最後に、もう二度と見られないこの風景を見せていただきながら歌を入れられるって、こんな幸せはありませんでした。人生の最後に素晴らしい、素晴らしい 時間をあり がとうございました」

特集   訃報・おくやみ

[2013/11/15-06:05 スポーツ報知]


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