可愛いコスチュームが描きたいからと、たくさん可愛いコスチュームを模写しても一向に上達していないということが良くあります。
初心者にとって「服」はいくら練習を繰り返しても上達しない鬼門として考えている人もいることでしょう。
なぜなら服の種類は無限でありながら、さらに服のシワも変幻自在で全く捉えどころがないからです。
しかし服は段階を追って練習することでちゃんと描けるようになります。
いきなり難しいYシャツなどの服のシワから始めず、まずは簡単なところから始めていきましょう。
●服を描けるようになるためのステップ
人物を描くとき、最初は顔から描き始める人は多いです。
当然服も顔に近い上着から描き始める人が多いと思います。
しかし上着は最も服のシワが寄るところであり、最も描くのが難しい部分です。
それはRPGに例えるとラスボスのようなもの。
レベルが低いうちは小ボスや中ボスクラスの敵から取り組みましょう。
①下着を練習する
まずは小ボス的存在の下着から練習しましょう。
下着はブラジャーとパンツ(ショーツ)に分かれます。
特に萌え絵の場合、パンツを描く機会が多いです。
パンツは念入りに錬習しましょう。
下着は肌に密着しているので、他の衣服よりは描きやすいほうです。
といっても描いてみると意外に難しかったりします。
ネットで構造を調べつつ、模写を繰り返しましょう。
②スカートを練習する
次に取り組むのは、中ボス的存在のスカートです。
萌え絵の中でもスカートは最も描く機会が多く、特にプリーツスカートは学園もののイラストでは絶対に欠かせません。
スカートの練習をするならばプリーツスカートの練習をすることが望ましいです。
立っている状態から、座っている状態、風が吹いてめくれている状態など、様々なケースのプリーツスカートを描きましょう。
プリーツスカートが描けるようになると、いよいよ萌え絵のコスチュームを描いている実感が沸いてきます。
③Yシャツ(ブラウス)を練習する
ここでやっとラスボス的存在の上着に取り組みます。
ひとくちに上着といっても様々ですが、その中でも一番練習することをおすすめするのがYシャツ(ブラウス)です。
Yシャツは萌え絵において描く機会が多いこともその理由のひとつですが、Yシャツには襟があり、袖口があり、ボタンがあります。
Yシャツの練習をしておけば、同じく襟、袖口、ボタンがある他の洋服を描くときに応用が利いたりします。
またYシャツは他の衣類に比べシワが寄りやすいです。
シワの勉強をするのなら、Yシャツから入ると学びやすいかと思います。
下着やスカートと比べても、Yシャツは難易度がぐっと上がります。
しっかり時間をかけて、じっくり取り組む必要がありそうです。
④セーター、カーディガン、ブレザーなどを練習する
Yシャツがある程度描けるようになったら、そのYシャツの上に羽織るサマーセーター、カーディガン、ブレザーなどを練習しましょう。
といってもすでにYシャツに取り組んでいるので、Yシャツのときほど苦労はしないと思います。
気をつけるところといえば、生地の素材によるシワのでき方の違いだけです。
ここで薄手の生地、厚手の生地、毛糸の生地など、生地ごとのシワの違いについて学んでおきましょう。
●服を練習する順番を考える
ここまで服を練習する順番についてお伝えしましたが、なんとなくどの順番で服を練習したらよいか中には気づいている人もいるかと思います。
効率的に服が描けるようになるためには、着ている服の内側から、肌に近いほうから、もしくは隠れて見えなくなってしまいやすい服から練習することをおすすめします。
パンツはスカートによって隠れるので、パンツから練習します。
スカートはYシャツの裾に隠れるので、スカートから練習します。
Yシャツはセーター、カーディガン、ブレザーによって隠れるのでYシャツから練習します。
これは内側にある服を先に練習しておけば、たとえ外側の服によって隠れてしまっても、内側の服の状態が想像できるからというのが理由です。
例えばパンチラしているイラストを描きたいとき、いきなりパンチラしているイラストをたくさん模写するのではなく、まずはパンツを練習し、次にスカートを練習し、それからパンチラしているイラストを模写するほうが、 遠回りのようで実は効率的というわけです。
となると、他のコスチュームを描くときもなんとなくどの順番で練習すれば良いかわかると思います。
ジーンズとスニーカーを描きたいなら、スニーカーはジーンズの裾に隠れるのでスニーカーを先に練習します。
メイド服を描きたいなら、ブラウス、ワンピース、エプロンの順番で練習すると良いでしょう。
このように自分が描きたい服の階層を考えて、練習する順番を考えて頂ければと思います。
●イラストの見方が変わる
すごく上手い人のイラストを見ると、服がかなり描きこまれていることが多いです。
見栄えのよいイラストは、けっこう装飾過多だったりするものです。
私たちはそんなイラストを見るとき、こんなのどうやって描いているのだろうと不思議に思ったりします。
そしてこんなの自分じゃ絶対に描けないと萎縮してしまいます。
しかし服ごとに順番を考えて練習を繰り返せば、どんなに描きこまれた装飾過多な服を見ても、ちゃんと服のパーツごとに分けて捉えることができるようになります。
そして服のパーツごとにシワを考えることができるようになります。
ここまで来ると、もう服を描くことは異次元的な難しさではなくなります。
いまだ難しいことに変わりはありませんが、自分の努力次第では普通に手が届きそうな感覚を持つと思います。
これってかなりスゴイことです。
今までは服を見てもいたるところにシワだらけでどこからシワを覚えればいいのか混乱していたと思います。
このように服の描く順番を考えて練習をすることで、イラストの見方も大きく変わります。
そのためにもまずはパンツとブラから始めてみましょう。
急がば回れの精神で地道に頑張ってください。