上手い人「立体を意識して描け!」
初心者「わかりました!次からは立体を意識して描いてみます!」
っていう返しはネットでよく見る光景です。
こんなとき私は立体を意識するとは具体的にどういうことだろうと思ったりします。
たしかに立体を意識しろ!と言われるとなんとなく絵にとって重要そうな気はします。
絵とは3次元のものを2次元に変換して描くものですからね。
でも本当は立体を意識するとはどういうことか、あまりピンときていない人は多いのではないでしょうか?
事実私もそうです。
なんとなくわかったようでわからない、そんな認識です。
もしかしたらその中途半端な認識を変えることができれば
初心者にとって最高の学びになるのかもしれません。
ここでは私なりにどうすれば立体を意識して描けるのか考えてみました。
●立体感覚を養う練習法
立体を意識して描くためには、まず立体感覚を養う必要があります。
立体感覚とはモノを立体的に捉える能力です。
この立体感覚ですが、身につけるためには他の人が描いた絵を立体的に観察します。
そもそも立体的に観察できないと、立体的に描けるわけがないということです。
その立体的な観察方法とは次のようなものです。
①ポリゴンの女の子画像、もしくは上手い人の絵を用意する
観察用の画像を用意します。
ポリゴンモデルがベストですが、上手い人の絵でもかまいません。
注意点としては真正面の構図の絵は選ばず、なるべく真裸に近いもの、水着などを選んでください。
②キャラクターを箱として考えてみる
画像内のキャラクターを強引に箱としてイメージします。
人体は箱のような角はありませんが、円柱と立方体の中間のような形をしています。
イメージするだけならそこまで難しくありません。
足なら細長い箱、頭ならわりと正立方体に近い箱でイメージできると思います。
正確にとか考える必要はありません。なんとなくでいいのです。
③箱の正面と側面を分ける境界線を引く
ここが最も重要なポイントです。
立体意識を身につけるための一番のとっかかりになります。
下の図を見てください。
箱は正面、側面、上面、下面に分かれます。
このうち、正面と側面が分かれる辺の線を強く意識してください。
ここが立体感覚を身につけるための要所中の要所です。
用意した画像に戻り、胴体や顔、脚など正面の部分と側面の部分が分かれるであろう境界の部分に線を引きます。
感覚でかまいません。
ここからここまでは正面だな、ここからここまでは側面だなと考えながら線を引きます。
腕だけは正面がどこかわかりづらいですが、三角筋~手の甲あたりを正面と考えるとよいかもしれません。
(ちなみに最初に箱をイメージしたのは境界線をイメージしやすくするためです。 直線で引く必要はありません)
④正中線を引く
正面にあたる面に正中線を引きます。
人体は凸凹しているので、まっすぐな線にはなりません。
③で引いた境界線とは色を変えておくとわかりやすくなります。
⑤断面を想像し、線を引く
ウエスト、首、太股の上部、足首、手首などの断面がどのような形に見えるか想像し線を引きます。
ここも感覚でかまいません。
(パースの知識を身につけると理解が深まる可能性もありますが、逆に混乱する可能性もあります。 あまりパースは考えないほうがよいかもしれません)
⑥模写する
②~⑤を繰り返していると次第に立体感覚が身についてくるはずです。
感覚がつかめてきたら、その感覚を維持しながら模写してみてください。
立体を意識しながら描けるようになると思います。
さらに感覚がつかめるようなら、もっと細かい体のパーツでも立体を意識できるようにしてみましょう。
普通の模写よりも有意義な模写になることは間違いありません。
●最後に
この練習方法は人体パースを身につけるための最初の一歩になります。
個人的には人体構造をしっかり学んだあとに立体感覚を身につけると相当な上達が見込めると思います。
立体感覚はこの後の塗りにも大きく関わってくるので、ぜひ練習して身につけたいですね。
画像:POSESTUDIO
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