2013年11月14日16時53分
■沖縄国際大教授・前泊博盛氏
在日米軍の権限などを定めた日米地位協定。その解釈を記した外務省の機密文書を2004年にスクープした後、外務官僚から「日米関係に重大な悪影響を及ぼす」と抗議されました。その文書を外務省が作成10年後に改訂した「増補版」も報じ、なぜ彼らが秘密にしたのかが分かりました。
文書は地位協定の解説書で、文面からわかったのは、行政の判断で米兵の事件の裁判権を行使しなかったことや米軍機の飛行訓練区域のあいまいな取り決めなどのおかしさを、日本政府自身が認識していたということ。秘密にしたのは外交に支障が出るからでなく、国民にばれると困ると考えたからでしょう。
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朝日新聞社会部
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