焼却施設事故で再発防止策説明 鮫川で環境省
環境省が鮫川村青生野に建設した仮設焼却施設で8月、焼却灰を運ぶコンベヤーの金属製ケース内で可燃性ガスが爆発し、ケースが破損した事故に関する同省の住民説明会は14日、同村公民館で開かれた。
村民を対象に実施し、約130人が出席した。環境省、施設運転を受託している日立造船の各関係者が事故について陳謝した後、大楽勝弘村長があいさつ。同省廃棄物・リサイクル対策部の山本昌宏廃棄物対策課長が事故の経緯と状況、再発防止策について説明した。
参加者からは「甘い認識で作業していたのではないか」「近隣市町の住民にも説明すべきだ」「事故が再発しないよう万全の態勢で運転再開を望む」などの意見が出た。山本課長は「皆さんの意見を深く受け止め、事故再発防止に向けた取り組みを行い、運転を再開できるよう進めていきたい」と述べた。
同省は、事故は運転担当者が運転マニュアルに従わずに操作したことによる人為ミスが原因としている。同省は事故再発防止策として、焼却炉の改良による多重安全対策や人為的ミスを防ぐための運転マニュアルの見直しと作業員の習熟度確認、事故につながる可能性のある原因の洗い出しを実施するとしている。
同施設は事故後、運転を中止しており再開の見通しは立っていない。
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