オンラインゲームサイト「ハンゲーム」で他人のIDとパスワードを不正に取得するウイルスを作成したなどとして、宮城、岐阜の両県警は13日、不正指令電磁的記録作成などの疑いで、岡山市南区の高校1年の男子生徒(16)を、不正アクセス禁止法違反などの疑いで、同区の高校1年の男子生徒(15)と岐阜県美濃加茂市の専門学校1年の男子生徒(19)を書類送検した。
16歳生徒の送検容疑は4月上旬、ハンゲームにログインするとIDなどが自身のメールアドレスに送信されるウイルスを作成するなどした疑い。
15歳生徒と専門学校生は昨年12月〜ことし1月、ウイルスを使って不正入手したIDなどを利用し、ハンゲームにアクセスするなどした疑い。
宮城県警によると、16歳生徒は昨年10月ごろにウイルスを作り、改良を重ねた。「インターネットの情報や参考書を基に独学でやった」と話している。両県警が5月に家宅捜索した際、パソコンのメールサーバーに8000件以上のIDとパスワードがあったという。
15歳生徒は16歳生徒と中学時代の同級生で、ウイルスを4000〜5000円相当の電子マネーで購入。不正取得した他人のIDなどでハンゲームにアクセスし、アイテムを奪って転売していた。「電子マネーで5万〜6万円相当のもうけがあった」と話している。
専門学校生は16歳生徒とハンゲームで知り合い、同様に20万円相当を稼いだという。