国際親善試合オランダ戦（１６日、ベルギー）で日本代表ＦＷ柿谷曜一朗（２３＝Ｃ大阪）はゴールより「フォア・ザ・チーム」を追求するという。

　アルベルト・ザッケローニ監督（６０）から「日本人的ではないところがある」と高い決定力を期待されるが、ここ５試合連続で無得点に終わっている。本来なら何が何でもゴールをゲットしたいところ。

　ところが、柿谷は「得点はそんなに引っかかっていない。（強豪相手で）難しいけど、しっかりとチームとして点を取れればいい」とあっさりしたもの。これまで多くの関係者が柿谷に得点を取らせるために、他のイレブンに“サポート”を要求した。柿谷にはうれしい発言である一方、周囲が柿谷を意識し過ぎればチームのバランスを崩しかねない。

　このため「今まで通り。チームのやることを理解してやるだけ。だいぶ時間もたっているし、お互いのところをわかっていかないといけない」（柿谷）

　ベルギー・ゲンクでの合宿３日目（１４日）の練習では雨の中、ＭＦ本田圭佑（２７＝ＣＳＫＡモスクワ）らと体を動かした。低迷の続くチームに光明がさすなら、誰がゴールを奪っても構わないということだ。