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(朝鮮日報日本語版) SK建設が3四半期連続赤字、住宅売れ残り響く

朝鮮日報日本語版 11月15日(金)8時41分配信

 韓国建設業界8位(施工能力ベース)のSK建設が14日発表した第3四半期(7−9月)決算は、売上高が前年同期比1.9%減の1兆8598億ウォン(約1735億円)、営業損益が529億ウォン(約49億円)の赤字、純損益が767億ウォン(約72億円)の赤字だった。
 赤字同社は上半期にも2618億ウォン(約244億円)の営業損失を出しており、3四半期連続赤字となる。第4四半期(10−12月)も業績悪化が続けば、健全経営にも影響が懸念される。同社が赤字から脱却できないのは、海外のプラント工事で多額の損失が明らかになったことに加え、韓国国内の住宅分譲事業で大量の売れ残りが出たためだ。

 SK建設は来年完成予定のサウジアラビアのワシットガスプラント、アラブ首長国連邦(UAE)のルワイス製油所拡張プロジェクトなどで1500億ウォン(約140億円)以上の赤字を出した。両事業は予定価格の40−60%で落札しており、「ダンピング受注」と指摘されてきた。

 国内住宅事業では、2006年から分譲を先送りしてきた仁川市南区ヨンヒョン・鶴翼地区の「仁川SKスカイビュー」事業で金利費用が累積1400億ウォン(約131億円)に達したと推定される。同事業は先月から一般向け分譲が始まったが、3939戸に対し、購入申し込みは2578戸にとどまった。分譲価格を1坪(3.3平方メートル)当たり880万ウォン(約82万円)まで引き下げたが、仁川地域で分譲物件の売れ残りが約4800戸もあるため、売れ行きは不透明だ。業界関係者は「売れ残りが長期化すれば、会社の負担が増えかねない」と指摘した。

 SK建設は、先月発表した4800億ウォン(約448億円)の増資で負債比率を200%以下に引き下げたとした上で、国内外で発生した赤字が年末までに決算に反映されれば、来年からは営業損益が黒字転換できると説明した。

最終更新:11月15日(金)8時41分

朝鮮日報日本語版

 
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