県内ニュース地下銀行事件の送金78億円、収益は2億か 山形地裁、100万円の没収保全命令
2013年11月15日 09:20
県内などの韓国人から依頼を受け、本国に不正送金する地下銀行を営んだとして、韓国籍の男女2人が逮捕、起訴された銀行法違反事件で、県警は14日、この地下銀行による送金総額が約78億円に上ると発表した。客は全国の延べ2500人で、手数料などで約2億円の収益を上げていたとみられる。
山形署は地下銀行経営者が不当に得た100万円の没収保全を山形地裁に請求。同地裁は同日までに、没収保全命令を出した。銀行法違反事件での適用は東北初で、全国では6例目だが、金額は最も多い。 この事件では、地下銀行を営んでいた東京都新宿区歌舞伎町2丁目、会社役員尹承沢(54)=ユン・スンタク、従業員の川崎市麻生区上麻生7丁目、会社員姜●◎(29)=カン・ナミ=の両容疑者が9月10日に逮捕されている。没収保全命令が出されたのは尹容疑者の現金で、新宿・歌舞伎町の事務所などの家宅捜索で県警が押収した。 没収保全は組織犯罪処罰法で規定されている手続きで、犯罪収益と確認できた現金などを差し押さえ、犯罪組織などに流れることを防ぐ。尹容疑者は追送検分と合わせ、約200万円の不正送金をしたとして銀行法違反の罪で既に起訴され、18日に初公判を控えている。有罪判決を受ければ犯罪収益として100万円は没収される。 ●は女ヘンに林、◎はリッシンベンに夷
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