特定秘密保護法案:廃案求めデモ−−県九条の会 /青森
毎日新聞 2013年11月15日 地方版
特定秘密保護法案に反対する動きが県内でも出始めた。県九条の会は14日に青森市の青い森公園などで反対集会を開催。約150人が廃案を求めて市内をデモ行進した。
同会の金澤茂・常任世話人は「法案は戦前の治安維持法と同じで戦争準備の第一歩。今こそ憲法に恩返しをする時だ」とあいさつ。参加者の「国民の眼と耳と口をふさぐ法律だ」、「表現の自由を踏みにじる」などのアピールの後、「法案は憲法の基本原理にことごとく反する」との集会宣言を採択した。
◇県弁護士会も声明
また、県弁護士会(源新明会長)も反対の会長声明を11日に発表。衆参両院や主要政党に送付した。問題点として「特定秘密の範囲が広範で定義が不明確」「報道機関や市民活動を萎縮させる」などと指摘。また、県内の核燃料サイクル施設の情報が特定秘密に指定されると、「県民が情報を得ようとする行為が処罰対象になる恐れがある」と訴えている。【酒造唯、宮城裕也】