Q1:日本コンピュータコンサルタントのお仕事内容を教えて下さい。
1980年(昭和55年)に創立し、主な事業は「ソフトウェア開発」「介護事業者様向けソフトの開発・販売」「ITコンサルテーション」の3本柱で行っております。
介護事業者向けソフト「介舟ファミリー」は、今から約16年前、介護保険がスタートする以前から「小規模な介護事業者様の煩雑な事務作業を少しでも楽にして差し上げたい」という思いからソフト開発・販売を始めました。
システム名の「介舟ファミリー」は「介護事業所の助け舟」となればと思い命名しました。
現在では、全国で約900法人、1,800箇所を超える事業所でご導入いただいております。
Q2:「介舟ファミリー」は、他の介護事業者向けソフトと比較して
どのような特長がありますか?
左から山岸氏、青木氏、有泉氏
「介舟ファミリー(当初は「介舟」)」を開発するきっかけとなったのが、ある介護事業者様からの声でした。
「業務や金額の管理といった煩雑な事務作業を何とか楽にしたい。介護事業に関するノウハウを提供するので、ソフト開発に取り入れてもらいたい。」ということで、お互い「現場のプロ」と「モノをつくるプロ」で意見交換をし、意見を元にフィードバックを重ねながら「介舟ファミリー」の共同開発に取り組みました。
現在も、多くの介護事業者様に訪問して現場のニーズを伺い、サポートセンターに寄せられたお客様の声に耳を傾けながら、ソフトの開発・改良を続けております。
「現場からの声に耳を傾ける」ことが「介舟ファミリー」の基本方針となっており、最大の特長といえます。そのため、現場に近いソフトであると自負しております。
Q3:事業規模に応じて「スタンドアロン形式」や「クライアントサーバー形式」を
選択することができるとのことですが、それぞれの形式の特徴と
どのような事業所に適しているのか教えてください。
「介舟ファミリー」はどの環境でも動作するソフトになっています。
【スタンドアロン形式】
パソコン1台を使用者が1人もしくは少人数で使用する場合であり、事業を始めて間もない時にはこのケースが多いです。
【クライアントサーバー形式(社内LAN含む)】
複数のパソコン、複数人が使用する場合に使われています。
また、複数の事業所間を本社で一括して管理・把握されたい場合にも「介舟ファミリー」1本で行えます。この場合には、特殊なネットワーク環境(VPN)を構築していただく必要があります。
このように、お客様のニーズ・環境によって、どの形式が最善であるかご提案させていただきます。
Q4:「スタンドアロン形式」を採用した場合、パソコンが故障した時には
データは消失してしまうのでしょうか?
また、自動バックアップ機能があるのでしょうか?
自動バックアップ機能は標準搭載しています。
また、自動的にバックアップファイルを取る時間や曜日が事業者様によって複数設定できる点もご好評いただいております。
バックアップには多少時間がかかるため、パソコンを頻繁に使う時間帯は避けたいと思われますよね。毎日何時とか毎週何曜日の何時など、事業者様のニーズに合わせて何パターンも設定ができますので、使っている方が意識することなく自動的にバックアップファイルができます。万一パソコンが故障した場合でも復旧するときに容易にバックアップファイルより復元できます。
また、「パソコンが壊れてしまったが本体にしかバックアップを取っていない」「夏場エアコンを使用していたためブレーカーが落ちてしまい、入力データが消えてしまった」といったお話もあります。
「介舟ファミリー」としては、パソコン本体以外にも、外付けハードディスクやフラッシュメモリなどにバックアップを取ることを推奨しております。
バックアップの重要性はこれからもお客様に伝えてまいりたいと思っております。
ご不明な点はぜひご相談ください。
Q5:「クライアントサーバー形式」を採用した場合、個人情報の漏洩など
セキュリティ面の対策はどのように行っていますか?
「介舟ファミリー」の機能として「メニューに配置してある機能のボタン」毎でロックを掛けることができます。
このことで、事業所内の立場によって閲覧・操作できるデータを制限することができます。
また、「介舟ファミリー」では、ログインするユーザ一人ずつユーザIDを登録・管理出来ますので、いつ誰がどのパソコンからどれだけの時間使っていたか履歴を残すよう設計されており、万が一、問題が発生した時にはその履歴で確認することができます。
離れた拠点間を本社で一括して管理・把握する場合には、特殊なネットワーク環境(VPN:公衆回線をあたかも専用回線であるかのように利用できるサービス)を構築していただくのですが、この環境を実現する回線自体(NTTフレッツVPNワイド)もセキュリティが万全であるため、安心して使用することができます。
仮に「介舟ファミリー」のデータベースが漏洩した場合であっても、データベース自体にも弊社しか知らないパスワードでロックしているため、解析自体は困難であると考えています。
また、個人情報保護の観点から、「介舟ファミリー」では「伏字」機能がついています。これは、「介舟ファミリー」で作成した帳票で氏名など個人情報が特定できてしまう資料については、自動的に伏字にして印刷できる機能です。
サービス提供票の確認や実績報告を行う際にも、また、資料を持ち歩いたり、提出したりする場合にも、マジックで塗りつぶす手間も省け、便利な機能としてご好評いただいております。
Q6:介舟ファミリーでは初期導入費用と月額使用料で料金を支払う形ですが、
どうしてこのような料金体系をとっているのでしょうか?
継続して費用がかかると、負担が大きくなると感じますが、
メリットはどのような点でしょうか?
介護保険が始まった当初は、介護事業者向けソフトは初期投資に100万円以上かかるものも多数ありました。
私どもでは、「ソフトの機能や使いやすさなどがまだ分からないのに、多額の費用を掛ける事はできない。」という事業者様の状況を加味して、初期導入費用は一時金と考えていただき、後は毎月無理のない程度の一定額の費用でバージョンアップ、コールセンターなどの保守サポートまで含めて提供する事としました。
解約手続きも1ヶ月前の申請であればいつでも可能なため、ソフト導入時のコストを抑える事ができると考えました。
長期使用する場合は、費用負担が大きいと感じられると思います。
しかし、その間に発生する制度改正、使用するパソコンの増設や実施サービスが増えた場合であっても、保守費用込みの一律定額の使用料金のみでサポートを行いますので、お客様にとっても安心してご利用していただけるメリットがあると考えております。
Q7:実際に来て操作説明をしてほしい場合、どのくらい費用がかかりますか?
初回の操作説明で伺う時には無料(交通費の実費も不要)で行っております。
その後、再度「実際に来て説明をしてほしいんだけど」といったご要望に対しては、有償(原則1時間5,000円)でお伺いさせていただく事も可能です。
操作でご不明な点は、「介舟ファミリー サポートセンター」でも対応しております。
お電話口で一緒に操作しながら説明しますので、ぜひご利用ください。もちろんフリーダイヤルを設けておりますので、安心してお使いいただけます。
お客様からも「繋がりやすく、『介舟ファミリー』の操作だけでなく、パソコンに関する質問にも対応してくれて大変助かっている。」とご好評いただいております。
Q8:制度改正によるアップグレードは無料でしょうか?
また、アップグレードはどのような方法で行うのでしょうか?
制度改正後はどの位の早さでバージョンアップ対応ができるのでしょうか?
アップグレードは無料です。
お客様には一切追加料金が掛かりませんので、ご安心ください。
アップグレードの方法としては、
【インターネットに繋がる場合】
バージョンアップボタンをクリックするだけで「介舟ファミリー」のホームページに繋がり、自動的にバージョンアップされます。
【インターネットに繋がらない場合】
弊社からCD-ROMを送付しますので、そちらにて実施していただきます。
制度改正後のバージョンアップ対応については、
これまでの制度改正においても、4/1施行なら4月中、10月施行ならば10月中というように、施行された月分の請求には必ず間に合うようにバージョンアップ版を提供して参りましたのでどうぞご安心ください。
Q9:この仕事をしていて一番苦労されているところはどこですか?
介護保険法、障害者自立支援法は1~2年の周期で大きく制度の変更があるため、その際には必ずバージョンアップや製品のリリースをしなければならない事が一番苦労しています。
また、あるケアマネジャーさんから「どのメーカーのソフトも一長一短ですね」とお話いただいたことがあります。
数あるソフトの中から「介舟ファミリー」を選んでいただけるよう、新しいコンテンツの提供や現場の声を取り入れたソフト開発を積極的に行っていきたいと考えております。
また、事業者様にとって膨大な量の書類(紙媒体)をどう整理するかが大きな悩みであるようです。いかにデータ化し、使いたい時にすぐに取り出せるような環境にできるかが、私どもにとっても重要な課題として取り組んでいるところです。
Q10:最後に、SIL会員にメッセージをお願いします。
会員の皆様の「現場の声」をぜひ伺わせていただき、皆様にとって利用しやすい「オンリーワンのソフト」が「介舟ファミリー」になるよう発展させていきたいと考えております。
これからもどうぞ宜しくお願いします。
ありがとうございました。
取材:SIL編集委員 森田孝子
【会社概要】
企 業 名 | 株式会社日本コンピュータコンサルタント |
本社所在地 | 〒221-0052 横浜市神奈川区栄町5番地1 横浜クリエーションスクエア(YCS)6F |
電話・FAX | 電話:045-440-6125 FAX:045-440-6129 | ホームページ | 代 表 者 | 代表取締役会長 冨田 松三 代表取締役社長 小須田 光一 | 資 本 金 | 5,000万円 | 設 立 | 昭和55年8月29日 | 主な事業内容 | 「システムの受託開発」 「ITコンサルテーション」 「介護事業者様向けソフトの開発・販売」 |