みのる（左）にグーパンチを叩き込む天龍

　天龍源一郎（６３）が大相撲時代も含む格闘生活５０周年のメモリアル大会（１３日、東京・新宿フェイス）で試合中、脳振とうを起こすアクシデントに見舞われた。

　天龍はメーンの６人タッグ戦で全日本時代の付け人・小川良成（ノア）、ＷＡＲ時代の付け人・石井智宏（新日本プロレス）を従えて出陣。鈴木みのる、髙山善廣、齋藤彰俊組と対戦した。試合前には「サザエさん」の主題歌を歌うシャンソン歌手・宇野ゆう子さんから花束を受け取り、ニッコリと笑顔すら見せた天龍だったが祝福ムードはそこまで。ゴングが鳴ると鈴木、髙山に殴られ、蹴られ、顔面を踏みにじられまくる。

　一連の攻撃で脳振とうを起こした天龍はダウン。慌てて石井がカツを入れようと天龍にビンタを見舞うが、それも“石井の裏切り”したとカン違いし、石井の顔面に鉄拳を叩き込みつつ怒りで意識回復。リングに取り残された齋藤をラリアートでなぎ倒し、強引に３カウントを奪った。

　試合直後は記憶もおぼろげ。だが両脇に小川と石井を従えて控室に戻ると「この勢いで（全日本の）最強タッグに乗り込むか？」と６３歳にして怪気炎を上げていた。