巨人・原沢敦球団代表兼GM(57)は、FA行使を表明した広島・大竹寛投手(30)と西武・片岡治大内野手(30)についてダブル獲得に乗り出す構えを見せた。ただし、先発補強が急務という方針では一致しているものの、二塁手の必要性には異論も出ており、球団にはきな臭い空気が漂っている――。
大竹について原沢GMは「今年のドラフトで即戦力投手を獲得できていないことを考えると、その穴を埋める候補になる」と獲得に強い興味を示した。即戦力右腕として1位指名した東京ガス・石川の交渉権獲得に失敗したドラフト後、球団は先発補強を最優先課題に設定。早くから大竹に狙いを絞って調査を続けていた。
原沢GMは「今年の成績(10勝10敗、防御率3・37)を見れば、先発ローテの一角を占めていける投手」と大竹を評価。楽天やソフトバンクなど数球団が興味を示しているとされるが、読売サイドからは「“青天井”で獲りにいけ」との声も上がっており、争奪戦に発展しても一歩も引かない構えでいる。
では、片岡についてはどうか。原沢GMは「二塁というポジションは固定できなかった。寺内がスタメンで59試合、若い選手を含めても半分は固定できなかった。そういう意味では補強ポイントの一つ」と言及。こちらも獲得に動く公算が大きい。
だが大竹とは異なり、最近まで球団は片岡獲得に消極的だった。今季は寺内の他に、6年目の中井が48試合出場ながら3割2分4厘と“開花”の兆しを見せた。球団関係者は「二塁は中井を含めた若手に期待している。片岡を獲れば若い芽を潰すことになる。(獲得は)100%ない」とまで言い切り、獲得を見送る方針を固めていた。
潮目が変わったのは8日。原監督が渡辺会長と白石オーナーにシーズン報告を行った日だ。指揮官は会談後、補強について「こっちの要望というかそういうものは当然、伝える必要はあると思う」と話したが「会談の席で監督が主筆に片岡獲得を要請したようだ」(別の球団関係者)という。そこで一気に流れが変わったというわけだ。
周囲に生え抜き育成重視を公言した原監督の心境がなぜ変化したのかは不明だ。しかし「レギュラーの座は奪い取るもの」というのが巨人の伝統。伸び盛りの若手にあえて高い壁を用意するのは、過去に指揮官も用いてきた手法ではある。
とはいえ球団内には、原監督―渡辺会長の“ホットライン”で決まった片岡獲り参戦に温度差を感じる関係者が少なくない。仮に獲得できても波紋を呼ぶことになりそうだ。
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