声優・アーティストとして活躍する今井麻美が、４枚目となるアルバム「この雲の果て」（２７日リリース）の合同取材を先日、都内で実施した。

　——４枚目のアルバム発売にあたって

　今井麻美（以下、今井）：これまでにアルバムを３枚出してきて、すごく自信につながったんですけど、達成感とともに自分に足りないものもたくさん見えてきました。それが分かったからこそ、この１年は「今ここで満足するな」とか「まだ諦めるな」とか考えながら音楽に向き合ってきたので、「私が音楽ともう一度０から音楽に向き合った」ということがこのアルバムのコンセプトとして表現されています。

　——表題曲「この雲の果て」について

　今井：今までのアルバムの表題曲は、アルバム全体を統括するイメージで歌詞の内容を考えていたのですが、今回はとにかくこの曲に正面から向き合いました。その結果、メロディーを聴けば聴くほど「生きている上で思い通りにならないことがあっても、グッとこらえることによって見えてくるものがある」ということが鮮明に見えてきました。曲と向き合っていたら、アルバムのテーマどころか自分の人生のテーマみたいになっちゃいました。

　——ミュージックビデオについては

　今井：自分が歌っている時に思い描いていた「苦悩の先にある希望の光」を、見事に映像化していただきました。私がこの曲を通じて一番訴えたかったことが、映像を見ることによって再認識できました。撮影は大好きな自然の中で、メンフクロウも一緒で楽しかったです。ただ、撮影場所まで行くこと自体が大変だったので、機材の運搬などスタッフさんはとっても大変そうでした。