汚染木材チップ、年内撤去を 高島市長、知事に工程回答を要望
高島市の鴨川河川敷に放射性セシウムを含む木材チップが放置されている問題で、同市の福井正明市長は13日、滋賀県庁を訪れ、年内の全量撤去と、具体的な撤去の工程を文書で25日までに回答するよう嘉田由紀子知事に要望した。
福井市長は、これまでの県の説明では具体的な対応策が示されていないと抗議し、「遅くとも年内に解決を」と強く求めた。
嘉田知事は「不安や怒りは共有している」と強調した上で、「河川法や廃棄物処理法で出口を探っているが、見つかっていない。行政代執行しても(チップを)持って行く場所がない」と説明。25日までの回答は約束した。
嘉田知事はさらに、セシウム放出は福島原発事故で引き起こされたとして、東京電力の排出者責任に触れ、「東電に責任を取ってほしい」と述べ、「チップをトラックに積み込んでクリスマスプレゼントとして東電に持って行きたい」と怒りをあらわにした。
会談終了後、福井市長は報道関係者に「時間をかけすぎている」と県の対応を批判した。
【 2013年11月13日 23時10分 】