◇三井住友VISA太平洋マスターズ<第1日>
▽14日、静岡県御殿場市、太平洋クラブ御殿場コース(7246ヤード、パー72)▽曇り、気温12・1度、風速2・4メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽84選手(うちアマ2人)▽観衆2719人
前年覇者の石川遼(22)=カシオ=が6バーディー、1ボギーの5アンダー、67をマークして首位と1打差の6位と好発進した。今大会の最多勝は尾崎将司、中嶋常幸、リー・ウェストウッド(英国)の3勝。10、12年と過去2勝の石川は、大会最多タイに挑む。6アンダーの首位には谷原秀人(34)ら5人が並んだ。松山英樹(21)=東北福祉大=は1アンダー、71で30位。
出遅れを警戒していた石川が、首位と1打差の発進に「悪いスタートでなければよしと思っていた。上位でスタートできて良かったです」と笑った。
前半のインで4バーディー。折り返し後の3番556ヤード、パー5。「いいティーショットを打っても(これまで)5番ウッドで届いたことがなかった。(今日も)3番ウッドの距離かな、と思ったが、直前に右の背中からフォローの風を感じたので5番ウッドで」。残り278ヤードをピン右横10メートルに2オンして2パットのバーディーを奪った。
前週はパットが不調だったが、この日は新しいパター、左足に体重をかけた新しいパットスタイルで28パットに収めた。「タッチは合っている。ロングパットからの3パットがなかったから。でも、練習を続けていくことが大事。同じアドレス、同じリズムで打てるように。機械的にストロークできるように追求していきたい」と手綱を緩めない。
54ホールに競技短縮となった11年大会の第2ラウンドから昨年の4日間、そしてこの日まで合計7ラウンド連続で60台をマーク。残り3日間、2年連続へ、そして今大会最多タイとなる3度目の制覇に向かってばく進する。 (櫛谷和夫)
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