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【芸能・社会】

新沼謙治 死の直前に電話で伝えた「ありがとう」

2013年11月15日 紙面から

 周囲にはがんのことを伏せていた島倉さんだが、ひそかに知っている仲間もいた。演歌歌手の新沼謙治(57)は、会見で「実は2年半前から、島倉さんが体を患っていたのを知ってたんです。うちの家内もがんだったので…」と驚きの告白をした。さらに、亡くなる直前の島倉さんと“会話”をしていたことも明かした。

 2011年9月に肺がんのため62歳で亡くなった妻の博江さんが、島倉さんと面識があり、「良くなりましょう」と励まし合っていたという。「いろんな話をしましたが、つらいようなところは見せない。見せないんですよ。島倉さんは頑張り屋さんなので、絶対に見せないんです」。新沼は思いを抑えきれず、何度も同じ言葉を繰り返した。

 そして「この病気は本当につらい。やっぱり孤独な面がたくさんあったと思う。もっと食事をしたり、いろんなことができたと思う。僕が寿司(すし)が好きなので、いつも『品川においしい寿司があるから、食べに行こう』って言ってくれて…」と、後悔も口にした。

 新沼のコンサートで司会を務める女性は島倉さんと親しく、最期をみとったほどだった。島倉さんが亡くなった8日、枕元にいたその女性から電話があり「今、島倉さんの耳元に携帯持っていくからね」と最後のあいさつを促されたという。「(自分は)ありがとうございました、ごめんなさいって言ったんですよ。寿司に一緒に行けなかったから」

 最後の歌声には「声が震えていて、心の叫びがすごく伝わってきました。みんなに感謝をするような、そんな歌にも聞こえてきました」と感服。あらためて「『人生いろいろ』という歌を歌い、島倉さんという一人だけの花が、すばらしく咲き誇ったと思います」と歌とともに歩んだ島倉さんの人生をたたえた。

 

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