蹴球探訪
宮市 単独インタビュー後編 代表は「常にいたい場所」(11月12日)
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【サッカー】【目撃者】川島成長のきっかけは2009年オランダ戦2013年11月15日 紙面から 2009年9月、オランダのエンスヘーデで開催された国際親善試合・オランダ戦。中村俊輔と本田圭佑がFKをめぐって言い争ったシーンは、今も語り草となっている。 その試合で、ある決意をした男がいた。 「体がついていくのが難しく、(シュートに対して)ボール1個届かなかった。スナイデルの2点目はここぞの精度、技術が違った。そこを埋めるために、自分は海外へ出て行った」 セリフの主は、GK川島永嗣だ。当時、正守護神だったGK楢崎が左手骨折で不在。都築に次ぐ3番手に甘んじていた男にとっては、待望の先発機会だったが…。3失点完敗。歴然とした差を突き付けられ、欧州進出への思いがより膨らんだのもうなずける。 「オランダ戦の経験があったから、違う感覚でやれた」というW杯南ア大会後、川島は新天地に成長を求めてベルギーへ渡った。 「シュートの数が多く、それを止めなければいけない。全部止めるのは無理だけど、いまは止められるシュートの幅が広がっている。リーグ戦を見ていても、若くて個性的な選手がいる。個が育つには良い土壌があるのかなと思う」 守備網は日本のように細かくオーガナイズされていない。だからこそ、個の力が伸びる。そんな環境に身を委ね、川島はシュートを止める、ゴールを守るというGKだけの充実感に進化の礎を見いだしていた。 あの衝撃から4年。相手は再びオランダ。しかも「ホームで試合をやるような感覚。ベルギーでやれる分、特別な気持ちもある」と川島。ニッポンの守護神が、その存在感を誇示する。 (松岡祐二) PR情報
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