中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


闘莉王、後継者は俺が育てる

2013年11月15日 紙面から

 名古屋グランパスのDF田中マルクス闘莉王(32)が、自らの後継者となりうる次世代センターバックの育成に乗り出した。14日の練習では前日に引き続きDF牟田雄祐(23)とDFハーフナー・ニッキ(18)を個別特訓。将来性豊かな若手コンビに闘将のノウハウを注ぎ込んだ。

 ここ数年の大きな課題となっている若手の伸び悩みを解決すべく、ピッチ上の指揮官・闘莉王が動きだした。14日の全体メニューが終わると、前日に続いて牟田とニッキを呼び寄せた。自らも交じって3人でDFラインを組み、パス回しや前方へのロングパスの動きを何度もたたき込んだ。

 闘莉王は「オレにできることはやるよ。2人ともいいものは持っている。ポテンシャルはあるんだ」とニヤリ。異例の特訓は20分余り続いた。

 闘莉王が強調したポイントは主に3つ。一つ目は「パススピード」だ。ニッキは「グラウンダー(ゴロ)か、低い弾道の強いパスにこだわるよう教わりました」。DFからのパスはカットされれば大ピンチを招く。強く、速いパスが必要なゆえんだ。

 二つ目は「肩」。ニッキは「肩の使い方(体の向き)で相手を欺けるということ。今までそんなことを指摘されたことがなかった」と驚く。達人・闘莉王ならではの細かいテクニックが伝授されたようだ。

 最後は「左足」。牟田もニッキも右利きで、左足の精度がやや落ちる。対して闘莉王は左右両足からのキックで攻撃の起点となる。闘莉王は2人に左足のレベルアップを求めた。

 闘莉王は「若手が試合に出るのは簡単じゃないけど、頑張ってほしいよ」と成長に期待する。牟田は「すべてが勉強です。貪欲に闘莉王さんの教えを吸収したい」。“熱血コーチ”の指南は、若手コンビの脱皮を促しそうだ。 (木村尚公)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ