【九州場所】休場の琴欧洲、関脇陥落へ　再出場は絶望的

左肩負傷で休場した琴欧洲

　◆大相撲九州場所４日目（１３日・福岡国際センター）　カド番大関・琴欧洲が３日目の小結・松鳳山戦で左肩鎖関節を脱臼した影響でこの日から休場した。再出場は難しく来年の初場所は関脇への陥落が濃厚となった。

　７度目のカド番大関・琴欧洲が九州場所４日目に「左肩鎖関節脱臼で全治４週間を要す見込み」との診断書を提出し休場した。先場所に続く９度目の休場で再出場は絶望的。来年１月の初場所では４７場所維持した大関から関脇への陥落が濃厚でこの日、福岡県内の病院で検査を受け「悔しく残念だけどちゃんと治すしかない」と唇をかんだ。

　このまま休んで負け越しが決まれば来場所に関脇陥落。規定により、落ちた場所で１０勝以上すれば、大関に復帰でき「陥落しても１月場所で頑張ります」と再起を誓った。師匠の佐渡ケ嶽親方（元関脇・琴ノ若）も「落ちても、来場所で１０番勝てるように稽古して頑張らせる」と話した。ただ、北の湖理事長は「３０歳は体力の曲がり角。１０勝以上は厳しいよ」と返り咲きに厳しい見解を示した。

　鶴竜の昇進で史上初の６大関となったのは昨年夏場所だった。今場所、休場した琴奨菊も右大胸筋断裂で全治３か月の重傷で来場所のカド番脱出は簡単ではない。最悪の場合、来年初場所後には２大関となる可能性が出てきた。