ホームセンターで爆発火災　死亡男性がガソリン持ち込み引火か

　１３日午前１１時２０分ごろ、兵庫県明石市のホームセンター「コーナンＰＲＯ魚住店」の男子トイレで爆発火災があった。火はすぐに消え、全身やけどの男性が死亡、別の男性客（６５）は軽いやけどを負った。トイレから液体入りの４リットル缶２つが見つかり、県警は死亡した男性が持ち込んだガソリンが、何らかの形で引火したとみて捜査するとともに、男性は６０～７０代とみて身元を調べている。

　明石署によると、隣のガソリンスタンドの店員が、火災の直前に来店した男性に、エンジンオイルの空き缶にガソリンを入れて売ったと話しているという。同署は関連を調べるほか、液体について鑑定を進める。

　缶は男性が入っていた個室の中から、ふたが開いた状態で見つかった。軽傷の男性客は隣の個室に入っており「独り言が聞こえ、爆発音がした」と説明している。

　コーナンＰＲＯ事業部によると、トイレは店の隅にあり屋外からも入れる構造。火災後に店員が駆け付けた時にはトイレ内のスプリンクラーが作動し、すでに鎮火して煙が出ている状態だった。個室の壁などに大きな損傷はなかったという。

　店は火災直後に客全員を外に避難させ、約２時間後に営業を再開したが、大きな混乱はなかったという。店の担当者は「自殺だとしても、遺書のようなものはなかったと聞いている」と話した。

　近くのラーメン店の店主（４４）は「トイレから白い煙が出て、２人が救急車で運ばれた」と驚いた様子だった。

（2013年11月14日06時03分  スポーツ報知）

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