山本太郎議員に殺害予告「刺殺団派遣します」事務所にナイフ入り封筒

参院本会議で山崎正昭議長の自らに出された処分の報告を聞く山本太郎氏

　山本太郎参院議員（３８）の参院議員会館の事務所あてに、刃物と殺害予告文が送られていたことが１３日、分かった。封筒の中には刃渡り９センチの折りたたみナイフが入っており、封筒の裏面には「近日中に刺殺団を派遣します」の文字が印字されていた。警視庁は、山本氏が天皇陛下に手紙を手渡したことに対する嫌がらせとみて、脅迫容疑で調べている。

　天皇陛下への「手紙手渡し騒動」に揺れた山本氏のもとへ、刃物入りの殺害予告状が送られてきた。

　山本氏の事務所関係者によると、１３日午前１０時ごろ、参院議員会館の郵便物のデリバリーセンターの担当者から事務所へ「山本氏あての封筒が、金属探知機に引っかかった」との連絡があった。山本氏の秘書がセンターにおもむき、警察とともにＢ４サイズの封筒の中を確認したところ、刃渡り９センチ、全長１９センチの折りたたみ式ナイフが入っていたという。

　さらに、封筒の裏面には「近日中に刺殺団を派遣します」との殺害予告文が印刷されていた。差出人は「日本民族独立解放戦線総裁　畑井昇」となっており、住所は兵庫県三田市役所の番地が書かれていた。山本氏は同日中に被害届を提出。警視庁は脅迫容疑で調べを進めている。

　事務所関係者は「この団体も名前も、おそらく実際にはないものだと思います」とし、「今回のケースは明らかな脅迫行為。ただ、警察にすべてを任せているので捜査の行方を見守りたい」と話している。７月の参院選期間中にも殺害予告文が山本氏あてに送付されたが、今回と同一かどうかは不明だという。

　山本氏は、１０月３１日の秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡したことが問題となり、８日に山崎正昭参院議長からの厳重注意と、任期中の皇室行事への参加を認めないとする処分を受けた。議員会館周辺では連日のように右翼団体が抗議活動を行っており、警視庁は警戒を強めていた。関係者によると、事務所のもとには現在でも抗議文が最低１日２通以上、送られてきているという。

（2013年11月14日06時05分スポーツ報知）