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16年前の強盗殺人容疑の男逮捕 三重

2013/2/2 1:24
ニュースソース
日本経済新聞 電子版

 1997年4月に三重県上野市(現伊賀市)のビジネスホテルで、フロント係の男性従業員が刺殺され、売上金約160万円が奪われた事件で、伊賀署捜査本部は1日、このホテルの元従業員で工員の久木野信寛容疑者(43)=兵庫県小野市本町=を強盗殺人の疑いで逮捕した。

 2010年に殺人罪などの公訴時効が撤廃されたのを受け、三重県警が現場に残された微物のDNA鑑定などを改めて実施。警察庁によると、捜査本部が設置された殺人や強盗殺人事件で発生から15年以上たってから、手配されていなかった容疑者が逮捕されるのは今回が初めて。

 逮捕容疑は97年4月13日午前2時ごろ、上野市桑町(現伊賀市上野桑町)の「ホテルキャッスルイン上野」で、フロント係の水野省造さん(当時48)の胸や背中を刃物で複数回刺すなどして殺害し、事務所内にあった金庫などから現金を奪った疑い。認否は明らかにしていない。

 捜査本部によると、久木野容疑者は90年秋から約2年間、このホテルにフロント係などとして勤務していた。久木野容疑者は当時、数百万円の借金を抱えていたといい、捜査本部は売上金が目的だったとみている。〔共同〕


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