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できごと
16年前のホテル強盗殺人で検察が「計画的」と指摘 津地裁
2013.11.14 11:47
三重県上野市(現伊賀市)のビジネスホテルで平成9年4月、フロント係の水野省造さん=当時(48)=を殺害し、売上金を奪ったとして、強盗殺人罪に問われた元従業員の久木野信寛被告(44)=兵庫県小野市=は14日、津地裁(岩井隆義裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を「間違いありません」と認めた。
警察庁などによると、22年の殺人の公訴時効廃止を受けて捜査本部が継続された事件で、容疑者が割り出され逮捕された初のケース。三重県警が時効廃止後にDNA鑑定をやり直し、遺留物と型が一致した久木野被告を今年2月に逮捕した。
検察側は冒頭陳述で、ホテルに侵入した久木野被告が宿泊客を装って1階のフロントに電話し、水野さんを別の階におびき出して現金を奪おうとした手口を指摘。「計画的な犯行だ。何度も刺して放置し、残虐で冷酷」と述べた。
弁護側は「最初から人を殺そうと思っていたわけではなく、水野さんに見つかりなんとか逃げようと刺した」と述べた。起訴内容については争わないとした。
起訴状によると、9年4月13日午前2時ごろ、上野市桑町にあった「ホテルキャッスルイン上野」で、勤務中だった水野さんを刃物で刺殺し、事務所の金庫から現金約159万円を奪ったとしている。
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