米シスコシステムズ8─10月期、売上高予想下回る

［ニューヨーク　１３日　ロイター］ -米ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(CSCO.O: 株価, 企業情報, レポート)が１３日発表した第１・四半期（１０月２６日まで）の決算は、売上高が１２０億９０００万ドルと、前年同期の１１８億８０００万ドルからやや増加したものの、トムソン・ロイター・エスティメーツのアナリスト予想平均の１２３億４０００万ドルには届かなかった。

第２・四半期（１１─１月期）については、売上高が前年同期比８─１０％減少するとの予想を示しており、株価は時間外取引で約１０％下落した。

ジョン・チェンバース最高経営責任者（ＣＥＯ）は中国など新興市場で需要が弱かったと指摘。世界の指導者の通話を米国が監視していたと伝えられたことが影響し、シスコ製品の購入をちゅうちょする中国企業が増えたという。

そうした政治的な影響がない国でも、マクロ経済絡みの問題により、意思決定の遅れが見受けられるとしている。

チェンバースＣＥＯは主要な新興国の多くでの不振により、第１・四半期終盤にシスコの受注が急減したと明らかにした。決算発表後のアナリスト向け説明で、「前四半期（第１・四半期）の最後の２週間は非常に厳しかった」と述べた。

第１・四半期の利益は２０億ドル（１株当たり０．３７ドル）となり、前年同期の２０億９０００万ドル（同０．３９ドル）から減少した。

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