プロアマ戦に出場した松山英樹(右)とビートたけし=太平洋クラブ御殿場コースで
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男子ゴルフの三井住友VISA太平洋マスターズ(14〜17日、静岡県・太平洋クラブ御殿場コース)開幕前日の13日は、松山英樹(21)=東北福祉大、石川遼(22)=カシオ=らが参加してプロアマ戦が行われた。松山はタレントのビートたけし(66)らと一緒にラウンド。映画監督としても活躍するたけしに絶賛され、さらには「世界の松山」へ成長するための金言3カ条ももらった。
開幕前日のプロアマ戦。たけし、タレントの石田純一、お笑いタレントのゴルゴ松本と一緒にラウンドした松山は「楽しかったです」。満足そうなようすで話した。
特に、映画監督として世界的に活躍するたけしには、ゴルファーとしてさらに飛躍するためのアドバイスをもらった。「スゴイね。昔のプロもスゴイと思ったけど、あんな飛ばし方はしないね」。ラウンド後に松山を絶賛したたけしが、その内容を明かした。
「日本国内で勝ってもダメ。本場でやらないとダメ。松山君は本場で勝負できる人。腰を据えて本拠地をアメリカなんかにした方がいい」。米ツアー専念のため、早期に米国内に拠点設置することも提案した。
ラウンド中には松山からいくつか質問があり、映画の台本づくりについても聞かれたという。「いくら考えてもアイデアが全然出てこないけど、人と食事をしているときに急に出たりすることがある。松山君の練習もすぐに結果は出ないだろうけど、必死になってやっていれば突然、結果が出ることがある。結果を焦ったらダメ。耐える精神力が大事」と説いた。
教えは普段の生活にも及んだ。「ツキは仕事で使いたいから(自分は)ギャンブルはやらない。どうしても友達とマージャンをしなけりゃならなくなったら、ハナっから負けるつもりで…」。わざと負けてでもツキは残しておけとのアドバイスだ。
たけしと過ごした一日を振り返った松山は「やっぱり頑張らなきゃいけないんだってことは一緒だと思う。同じ考え方が返ってきたので良かったと思います」と充実の表情。本番に向けて「どれくらい我慢できるかだと思うし、気持ちを切らさずに頑張りたい」と意気込んだ。 (櫛谷和夫)
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