i活:ReTweet 教祖様気分になる人も? /東京
毎日新聞 2013年11月08日 地方版
友人に勧められ1カ月前にツイッターを始めた。聞いてはいたが、よくは知らなかった。自己紹介を書いて開設直後、フォローというカタカナがまず現れた。想起したのは小学校5年の時に見たミア・ファロー主演の映画「フォロー・ミー」の予告編だ。
東京・高田馬場の名画座の大画面に女性のナレーションと共に、この題字が現れたのを覚えている。私は当時、蠱惑(こわく)的なジャクリーヌ・ビセットが好きで、ミア・ファローに関心はなかったが、フォローは「エロチックな尾行」という擦り込みが残り、「フォローしました」という言葉が最初は少し気恥ずかしく思えた。
次に現れたのはフォロワーだが、こちらは英語が浮かび、宗教を想起した。英語系通信社がイスラム教の信者などを指す際に多用している印象からだろう。そのためか、実際は「見ている人」ぐらいの意味なのに「熱狂的な信者」が浮かび、「エロチックな尾行」も絡まり、妄想をあおった。何千も何万もフォロワーがいる人の中には教祖様気分になる人もいるかもしれない……と思ったのが私のツイッター初日のナイーブな印象だ。【郡山支局長・藤原章生@serioakio】