阪急阪神ホテルズ(大阪市)がメニュー表示と異なる食材を使っていた問題をきっかけに、不適切なメニュー表示が各地のホテルや飲食店でも次々と判明している。不適切表示が明らかになったホテルや飲食店は、北海道から沖縄まで40カ所以上に上っている。
各地で目立つのはエビを使った中華料理の表示。メニューで「シバエビ」や「タイショウエビ」と表記しながら、実際は「バナメイエビ」など別の種類を使っていた。
三重県志摩市の「海辺ホテル プライムリゾート賢島」の運営会社は3日、2つのレストランでクルマエビと表示したのに安価なエビを使っていたと明らかにした。
中華料理の業界では小さなエビの俗称としてシバエビと呼ぶのが慣習だったとされる。問題を受け、「日本中国料理協会」は固有種の「シバエビ」以外は「エビ」か「小エビ」と表示するよう約5千人の加盟者に周知する文書を出した。
牛肉に牛脂を注入した加工肉を使っているのに「ビーフステーキ」などと表記した例も、近鉄ホテルシステムズ(大阪市)が系列6ホテルで提供したと発表するなど、各地で相次いだ。消費者庁は加工肉の使用を明記するよう求めており、景品表示法の「優良誤認」に抵触する可能性もある。
松山市の道後温泉街にある明治元年創業の老舗旅館「大和屋本店」も3日までに、脂肪注入肉を「ステーキ」と表示していたとホームページなどで明らかにした。
このほか外国産なのに地元産と表記した例や、「朝摘み有機野菜のサラダ」に当日の朝収穫したものでない野菜を使っていたケースもあった。
大半の施設は「メニュー担当者と調理担当者の認識に食い違いがあった」「スタッフへの教育、指導が足りなかった」などと弁明。客への返金に応じるケースが多いが「意図的な偽装ではない」「表記通りの食材を使ったとしても原価にあまり差がない」と返金に応じないとする所もある。〔共同〕
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