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できごと
“看板隠し”VS“分裂含み” 岸和田市長選 維新系、自民系双方に渦巻く思惑と遺恨
2013.11.14 23:53
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大阪維新の会の公認候補が現職に敗れた9月の堺市長選後、大阪府内で初の首長選となる、任期満了に伴う岸和田市長選(24日投開票)が17日、告示される。これまでに維新系と自民系の2人の新人が立候補を表明。ところが、維新系の新人は「堺の二の舞になる」と警戒し、維新の公認はもとより推薦も求めない方針。対する自民系新人の足元も、出馬をめぐる党内の軋轢(あつれき)でまとまっておらず、双方が“お家事情”を抱えたまま選挙戦に突入しそうな様相だ。
“堺ショック”の余波
現在2期目の野口聖(きよし)市長は、今年7月に3選不出馬を表明。今回、8年ぶりに新人同士の争いとなる。
「橋下さん? 来る意向もないだろうし、呼ぶつもりも一切ない」。出馬を表明した日本維新の会衆院議員の元秘書、原田栄夫(ひでお)氏(64)の陣営幹部が言い切った。大阪維新代表の橋下徹大阪市長の応援演説を「呼んでも勝てない」との考えから求めない方針だ。
原田氏は維新府議の秘書を10年務めた経歴もあり、10月27日の事務所開きには維新府議らが多数集結。しかし、辻立ちなどでは市民に「維新」をアピールすることは一切ない。ポスターも維新のイメージカラーである緑を使わず、自身が好きなオレンジをメーンカラーにする徹底ぶりだ。
「今の状況で、維新の看板を打ち出しても勝てない」。陣営幹部らの脳裏には、橋下維新の“大阪常勝神話”が崩れた堺市長選のショックが強く刻み込まれている。岸和田市はその堺市と同じ泉州地区にある。
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