20131114

11月14日　木曜日

　木戸衣吹ちゃん16歳の誕生日おめでとうございます。去年はお兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっで世界一可愛い「ぐぬぬ」と「ぐへへ」に堕ちつつある頃ラジオで誕生日を知ったけど、あれからこんなにも木戸ちゃんに救われる一年になるとは思いませんでした。ジーザス　ジーニアス　木戸ちゃんバースデー！
　木戸ちゃんがメインヒロインを演じたお兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっが終わったあと受験生ということで仕事も減るんだろうなぁと少し寂しくなり、がらんどうとなった脳にBDやラジオCDを注いでアル中患者のように春を待とうと思っていたのでGJ部の出演を知ったときは一足早い春の到来を感じ嬉しくもなりました。
　GJ部の霞ちゃんはまたブラコン妹でしたが木戸ちゃんの新たな魅力が見られて僕も「ブラッシングしたい！」とか「噛まれたい！」とか新たな気持ち悪さを体得することができたので自分でもどうしようもねぇなと思ったりしています。
　そんな忙しい中での受験勉強は本当におつかれさまでした。昨今の受験制度に声優優待制度がない政府の怠慢に憤ったりは別にしませんでしたが、ただ合格を祈るしかない無力な僕は「木戸衣吹」と検索欄に入力して仕事もそぞろにいち早く朗報を得られるよう腐心するしかありませんでした。その折に木戸ちゃんのメルマガ配信がはじまったことを知ったのですが、タイトルが『木戸衣吹の「がんばる」～女子高生声優のマガジンだけど愛さえあれば読んでくれるよねっ～』とあって、ついに女子高生声優になる木戸ちゃんの成長をハイジに罵られてマゾヒズムに目覚めたクララが立ち上がったときのように嬉しく思ったものです。
　春からはちょっとずつ木戸ちゃんの出演作も増え、そのおかげで花粉症の苦しみも和らいで「世界中の木よ燃えつきろ！」程度にいつもより穏やかな心持ちでした。アイドルマスターミリオンライブ！でスマホをポチッとやればすぐに木戸ちゃんの声が聞けるようになったのも大きかったかもしれません。
　そして夏にはまた木戸ちゃんがメインキャラの一人を演じる帰宅部活動記録がはじまりました。まだデビュー間もないのに一番年下で一番経験がある先輩ということで木戸ちゃんの政治的ポジションを慮りもしましたが、きっと木戸ちゃんならみんなを導く素敵な先輩になるだろうと信じていました。世が世ならドラクロワの『民衆を導く自由の女神』も木戸ちゃんがモデルとなっていたことでしょう。
　帰宅部活動記録ではツッコミ役でしかも姉キャラ（姉設定を活かす話はちょっとしかないけど）という新境地でしたがアニメ自体も絶妙な面白さで、毎週々々なかなか決まった時間にはじまらないそれをゴドーを待ちながらの気分で待っていました。木戸ちゃん演じる夏希ちゃんを夜半から明け方まで繰り返し見ていると朝日の熱に木戸ちゃんの救済を感じゴドーはろくでもねえなと実際に読んだ（観た）こともないのに思ったものです。
　何度かあった帰宅部活動記録のイベントは他の都合や同人イベントなど重なって行けなかったのですが、木戸ちゃんがメルマガのタイトルに掲げる「がんばる」を僕は今年いっぱい同人活動に向けると決めていたので木戸ちゃんも同じ空の下がんばっているんだと思うことで血の涙とよだれとエクトプラズムを流すだけですみました。原稿の〆切直前などはお兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっのラジオCDを聞くことで、二日寝てないときでもまだ二年くらい寝ないで行けるんじゃねと身を震わせながら元気を分けてもらいましたが、あの震えは今思えばちょっとヤバいやつだったかもしれません。
　昨年からおにあい公録ラジオに参加できなかった十字架を背負って生きてきて木戸ちゃんが東から昇るなら西に沈んで寒々と凍えながら応援するくらいの距離感でも構わないとさえ思っていたけど、最近は先月のホリプロライブで木戸ちゃんを近くで見られてもう二人を隔てる地球は滅べとさえ思いはじめる日々です。もしも赤と青のコードどちらかを切断しなければ地球が滅ぶ時限爆弾が目の前にあったとしたら、幽遊白書の「あっちが神ならこっちは女神だ」に対抗して木戸ちゃんの好きな黄色のコードを無理矢理継ぎ足し満足気な顔で最後のカウントダウンを迎えることでしょう。でも本当に地球が滅んだら真空状態になって木戸ちゃんの声も届かなくなるだろうから、大気に依存するしかない現状を憂いつつ今日も僕は「空気おいしい！」と虚勢を張るのです。
　ホリプロライブといえば詔だとか神託だとか勝手に呼んでいる木戸ちゃんのメルマガによるとあの素敵なゴスパンク衣装はお母さんのチョイスだったそうで思わず「サンタマリアか！」と感嘆のツッコミをいれてしまいましたが、おそらく他で同じツッコミをすることはないであろう貴重な体験となりました。その衣装を着てステージで輝く木戸ちゃんは本当に可愛く「ハレルヤ！」と叫んでその一瞬を宗教画として切り取りたいくらいでした。
　木戸ちゃんのこれからの一年を祝福すると同時に遠い未来へ思いを馳せると、僕は遥か異国の地でボロボロになりながら倒れ果てたところへローカル新聞の一面が風にのって訪れ極東の超人気声優木戸衣吹ちゃんの見出しを見つけあたたかい気持ちで木戸ちゃんの幸せを祈りながら深い眠りについたりしています（吹雪か砂嵐の設定）
　まどろみの中で木戸ちゃんを応援してきたこの一年を振り返ると、桜のつぼみが雪解けに芽生えてから舞い散るそのときまでふりそそぐ光の熱のうつろいにも似たあたたかさが胸に去来し、それだけで明日からまたがんばれそうな気がしています。そんな春の息吹のような幸が木戸ちゃんの新しい一年にも満ちているよう、たいした言祝ぎもできませんが祈っています。
　誕生日おめでとう！ 木戸衣吹ちゃん！