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FMラジオの放送内容に変化が起きているという
長らく音楽リスナーの貴重な情報源であったFMラジオ。バグルスが「Video Killed the Radio Star(ラジオスターの悲劇)」をリリースしたのは1979年。テレビの音楽番組の台頭によるラジオの地位低下を憂いた曲であったが、その後も良質な音楽を得る術、とりわけ新譜をいち早く視聴できるメディアとして、FMラジオは重要な役割を担ってきた。しかし今、そんなFMラジオにある変化が起きている。
現在、東京で聴取できる民放FM局はTOKYO FM、J-WAVE、Inter FM、それに神奈川のFM YOKOHAMAと埼玉のNACK 5、千葉のbay fmを加えた計6局。しかしいずれのチャンネルにダイヤルを合わせても、聞こえてくるのはパーソナリティのトークが中心で、音楽は申し訳程度に添えられているだけ。新譜情報やレコメンドミュージックといったコーナーの多くは姿を消し、なかにはお笑い芸人をパーソナリティに据えたAM局のような作りの番組も増えてきている。そう、FM局は音楽中心の編成からトーク偏重の編成へと変わってきているのだ。
一体なぜこのような事態が起きているのか。あるラジオ関係者はこう語る。
「FM局は元々、音楽を知るためのメディアとして人気を博しました。聴取率(テレビの視聴率のようなもの)の上位を占めるのもカウントダウン番組やいち早く新譜を紹介する音楽番組だった。しかし、レコード会社やミュージシャン自らが運用する公式YouTubeアカウントなどの登場により、FM局の強みであった即時性が失われてしまったのです」
音楽の情報を知るすべが多様化した結果、FM局の専売特許であった音楽番組の人気は低迷。聴取率のとれない音楽番組ではスポット広告が売れないため、結果的に安定した数字の見込めるトーク番組が増えてきているというのだ。
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