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秘密保護法案 第三者機関設置は課題
11月14日 19時31分

秘密保護法案 第三者機関設置は課題
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特定秘密保護法案の修正を巡り、法案を担当する森・少子化担当大臣は、衆議院の特別委員会で、日本維新の会が求めている特定秘密の指定の妥当性をチェックする第三者機関の設置を検討すると、先に答弁したことに関連し、「具体的にどうするかは今後の課題だろう」と述べました。

この中で、法案を担当する森・少子化担当大臣は、日本維新の会が求めている特定秘密の指定の妥当性をチェックする第三者機関の設置について、「指摘は謙虚に受け止めて検討したいと思うが、具体的にどうするかは今後の課題だろう」と述べました。
この問題で、森大臣は12日、「国民のための情報を国民になるべく明らかにしていくことを検討するのは重要だ。指摘は謙虚に受け止め検討したい」と答弁していました。
また、森大臣は、維新の会が、指定から30年後にすべての特定秘密を開示するよう求めていることについて、「例えば、人的な情報で、公開することで、その人や家族などに、報復措置が及ぶようなおそれがある場合などは公開できない」と述べ、30年を超えても公開できない情報はあるという見解を示しました。
さらに、森大臣は、与党と維新の会との間で行われている、法案の修正協議について、「担当大臣が、この場で答えることで協議に影響を与えてはいけないし、与党が野党の皆様と誠実に修正協議をするものと信じている。私もその結果をしっかりと受けとめる」と述べました。
一方、内閣官房の鈴木審議官は、特定秘密の件数などの指定の状況を定期的に公表するとともに、30年を超えて延長する際にはどのような理由で延長するのか公表する考えを示しました。
また鈴木審議官は、「エネルギーや食糧に関する事項についても、わが国全体が極端な欠乏に陥り、国としての基本的な秩序の平穏を害するに至るような場合、法案の『安全保障に関する情報』に含まれ得る」と述べ、エネルギーや食糧に関する情報も状況によって特定秘密となり得るという見解を示しました。

自民公明維新が修正協議

自民・公明両党と日本維新の会は、「特定秘密保護法案」の修正協議を、13日から行っており、維新の会は、▽特定秘密の範囲を防衛分野に限るとともに、▽特定秘密の指定の妥当性をチェックする第三者機関を設置することや、▽30年後にすべての情報を開示することなど大幅な修正を求めています。
14日は、法案を審議している衆議院特別委員会の3党の理事が会談し、自民・公明両党は、▽特定秘密は原則として30年後に公開するよう法案を修正する。
▽ただ、情報提供者の名前などは理由を示して例外にできるようにするという考えを示しました。
また、両党は、第三者機関の設置については、「特定秘密を知る人が増えると、情報漏えいの危険性が高まる」などとして慎重な考えを示したうえで、特定秘密の指定の妥当性をチェックする方策を検討したいと伝えました。
これに対し、維新の会は、持ち帰って検討する考えを示し、15日改めて協議することになりました。

民主・松原氏「修正協議は十分に」

民主党の松原国会対策委員長は、記者会見で、「特定秘密保護法案」を巡って与党側に、民主党との修正協議には時間をかけて臨むよう求めたうえで、十分な協議がないまま、採決に踏み切るべきではないという考えを示しました。
この中で、松原国会対策委員長は、民主党が「特定秘密保護法案」の対案をまとめて、与党側との修正協議に臨む方針を決めたことについて、「国民のためになり、国益にもかなう法案になるよう努力したい。時間をかけて与党側と話し合いたいと思っており、協議がなおざりであってはならない」と述べました。
そのうえで、松原氏は「国民生活に大きな影響を持つ法案であり、強行採決することは、国民への背信行為だ」と述べ、与党側は、十分な協議がないまま、採決に踏み切るべきではないという認識を示しました。

みんな「総論は賛成」

みんなの党は、14日夕方から政策調査会の部門会議を開き、冒頭、渡辺代表は「特定秘密保護法案」について、「特定秘密の範囲が無限大に広がることは非常に困る。ただ、情報漏えいの防止策を強化することなどを基本政策に掲げ、選挙戦を戦ってきており、法整備に『総論賛成』が基本スタンスだ」と述べました。
会議では、与党との修正協議に向け、幹部が協議し、▽特定秘密は、各省ごとに指定すれば不必要に増えかねないとして、内閣が一元的に指定を行うことや、▽総理大臣が替わったり、内閣改造を行ったりした際には特定秘密の指定が妥当かどうか再確認することを義務づけること、それに▽秘密の範囲が際限なく広がらないよう特定秘密の具体例を挙げた法案の「別表」を修正することなどを盛り込んだ修正案をまとめました。
みんなの党は、この修正案をもとに早ければ15日にも与党との修正協議に臨みたいとしています。

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