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ため池の底の土などから放射性物質 福島
11月14日 21時12分

福島県が農業用のダムやため池の底の土などの放射性物質を調査したところ、対象の1640か所のうち460か所で、国の責任で処理する「指定廃棄物」の基準である1キログラム当たり8000ベクレルを超える値が検出されました。
県は農業用水や農作物への影響は少ないとしていますが、国の費用で土を取り除き処分できるよう求めることにしています。

この調査は原発事故の避難区域を除く県内の農業用のダムやため池、1640か所を対象に、ことし6月から福島県が行いました。
それによりますと、底にたまった土などの放射性物質の濃度を測った結果、国が指定廃棄物に指定する基準、1キログラム当たり8000ベクレルの濃度を超えたところが460か所あったということです。
最も高いところでは、国の基準の30倍以上となる25万ベクレルだったということです。
県は森林などの放射性物質が川からダムやため池に流れ込んで、蓄積されたのではないかと分析しています。
一方、ダムやため池の水については放射性物質の濃度が高いところでも1リットル当たり9ベクレルにとどまり、農作物へのモニタリング調査も行っていることから、市場で流通する農作物への影響は出ていないとしています。
しかし、安全を確保するために土を取り除く対応が必要だとして、国の費用で処分できるよう環境省に求めることにしています。

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