【誇れる国、日本】「脱原発」論に感じる石油メジャーの謀略 国益のために再稼働の決断を (2/2ページ)

2013.10.13


小泉元首相は「脱原発」論を打ち上げた【拡大】

 メディアは、福島第1原発の汚染水漏れを連日報じて、「原発=危険」という印象を広めているが、近海でのモニタリングでは、数値は最大でWHO(世界保健機関)の飲料水の水質ガイドラインの500分の1でしかない。

 コスト面や供給量などで再生可能エネルギーに頼れない今、安倍晋三首相は、原子力規制委員会の委員を総入れ替えさせてでも、科学的根拠と確率計算に基づき、原発を再稼働させるのが、使命ではないのか。世論に迎合せず、国家観と歴史観を持って、国益のために判断するのが一国の指導者だろう。

 小泉元首相は「自民党をぶっ壊す」と絶叫して国民的人気を得たが、彼が進めた郵政民営化は、米国から年次改革要望書で突き付けられたものだ。そもそも独立国家が、他国から改革要望書を突き付けられることが、あってはいけない。

 資源のない日本が「原発ゼロ」に踏み切って得をするのは誰なのか。政治家やメディアの「脱原発」論の背後に、私は石油メジャーによる「エネルギー謀略戦」を感じてしまう。

 ■元谷外志雄(もとや・としお) 石川県小松市生まれ。信用金庫勤務後、27歳で注文住宅会社を創業し、その後、ホテルやマンション、都市開発事業などを手がけるアパグループを一代で築き上げる。同グループ代表。国内外の多くの要人と交友関係があり、政治や経済、軍事に関する知識も豊富で、社会時評エッセーも執筆する。著書に「誇れる祖国『日本』」(幻冬舎)、「報道されない近現代史」(産経新聞出版)など。

 

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